「JAL運航乗務員への質問募集」記事で大変ご好評をいただいたことから、第2弾としてJAL客室乗務員への質問をJAL Facebookページにて募集しました。今回はその質問のなかから、客室乗務員の土井さんによる回答をご紹介します!
ーー乗務する機種はその資格を取得しないと乗務できないと聞いたことがありますが、具体的にどのような勉強をされるのか教えてください。
土井:乗務する機種は、それぞれ資格を取得するための訓練と試験があります。それぞれの機種特有の非常時の対応やドアの開閉方法など安全に関する内容を学び、モックアップという訓練所の中で実寸大の模型を用いて訓練を行います。資格を取得した後も、年に一度、緊急時の対応や非常脱出の訓練を受けます。
そのほか乗務に役立つために取得している資格として、ソムリエ、チーズ検定、TOEIC、手話検定などがあげられます。お客さまにお食事やワインをお楽しみいただけるよう、そして海外からいらっしゃるお客さまにも同様にJALのサービスを楽しんでいただけるよう、日々精進しています。
ーー乗務する際に大好きな路線はどこですか?
土井:ハワイ島コナです!初めて乗務で訪れた際に、上空から見えた壮大な自然に目を奪われ、瞬く間にハワイ島の魅力に引き込まれていきました。
ハワイ島の歴史やさまざまな気候が共存しているからこその「自然の表情の移り変わり」をさらに知りたいという思いからプライベートでも何度も訪れ、そのたびに自然からエネルギーをもらっています。
ーー客室乗務員の皆さんは、どうやって筋力をつけているのでしょうか?体力のつけ方や健康法も伺いたいです。
土井:健康維持や筋力をつけるために、ジムやヨガに通っている客室乗務員も多くいます。私はあまり運動が得意ではないので、お風呂あがりのストレッチに加え、リフレッシュもかねて休日にお散歩をするなどを意識して行っています。
乗務前には客室乗務員全員で1分間の体操を行い、ケガをしないように心掛けています。今後も健康管理・ケガの防止に努めてまいります。
ーー毎回異なるメンバーで業務にあたるかと思いますが、そのときのメンバーとどのようにチームビルドをされますか?
土井:私は「〇〇さん、ありがとう」という感謝の言葉、そして笑顔とアイコンタクトを心がけ、何でも話しやすい雰囲気作りを目指しています。
初めて一緒に乗務するメンバー同士だからこそ、笑顔でしっかりと目を見ながら、最初は「今日はよく眠れましたか?」や「朝ごはんはしっかりと食べられましたか?」など業務外の話題から業務の話へと、徐々にアイスブレイクを行っています。フライト中には、ギャレー(機内のキッチン)担当の乗務員には「〇〇さん、ギャレーの準備をありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしています。このように良い雰囲気を作りあげていくことで、お客さまのご様子やご体調などの情報も共有しやすくなり、結果お客さまに安全でより良いサービスのご提供へとつなげることができると考えています。初対面のメンバーであってもお客さまにご満足いただけるよう、一つのフライトを一つのチームとして作りあげていくという思いは変わりません。
ーー乗務しているなかでどんなときが楽しいと感じ、そしてどんなときが一番大変に思いますか?またお仕事のモチベーションは何でしょうか?
土井:「サービスには100点満点の正解はない」ということが一番大変でもあり、楽しい点でもあるのかと思います。さまざまなお客さまがいらっしゃるからこそ、お一人お一人に合ったサービスや対応が求められます。お客さまの心や背景に寄り添って対応させていただいた結果、ご満足いただけた際にやりがいを感じます。だからこそ、お客さまからの「ありがとう」というお言葉や笑顔が私にとって最大のご褒美であり、モチベーションとなっています。より多くのお客さまにご満足いただけるよう、さらに人間力・対応力を磨いてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は客室乗務員に寄せられた質問の回答をご紹介しました。
これからもJALグループ社員の仕事の裏側をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!