「ヨーロッパの雰囲気は大好き!でも遠いし、お金もかかる……」
旅好きな人でも、このように思っている方は多いのではないでしょうか?
でも、もし東京からたった2時間30分ほどのフライトで、西洋風の雰囲気を味わうことができるとしたら……?
そんな願いを叶える街が、ロシアのウラジオストク。2020年2月28日から運航開始予定のJAL直行便を使えば、週末や三連休を使って、ノスタルジックな世界観を手軽に楽しむことができちゃうのです!
今回は、自身も8回以上ウラジオストクを訪れているというヨーロッパ路線担当の安藤さんに、街の魅力や楽しみ方、ビザ取得の注意点などを教えてもらいました。
ーーいま、ウラジオストクが旅の行き先として注目を集めているのはなぜでしょうか?
安藤:日本人にとって安くて近くて短い期間で楽しめる旅先といえば、今までは韓国、台湾、中国でした。ところがウラジオストクは、これらの地域と同じくらい渡航しやすいことから人気が高まっています。
東京からモスクワまでは約10時間半かかりますが、ウラジオストクまでは約2時間半。国内旅行感覚で、「金曜の夜に渡航して、土日で満喫する」という楽しみ方ができます。
ウラジオストクは、アジア諸国とは全く異なる異国感と、田舎町ののんびりした空気が融合している街です。レンガ造りの建物やノスタルジックでおしゃれなカフェやバーが多く、写真映えするスポットもたくさんありますよ。
来年の2月末からJALの直行便が就航することになり、今後ますます渡航される方が増えていくと思っています!
ーーシベリア鉄道に乗車された方がDiscovaに投稿されていました。シベリア鉄道に乗ってウラジオストクからモスクワに行くこともできるのでしょうか?
安藤:シベリア鉄道に乗ってモスクワに行こうとすると、「途中下車することなく乗り続けて7日間」と膨大な時間がかかります。シベリア鉄道でロシアを横断するならば、かなり長期の日程を確保した方がよさそうです!
ーーモスクワとウラジオストクには、どのような違いがあるのでしょうか?
安藤:まずひとつはビザの観点です。ウラジオストクは申請が簡単な電子ビザで滞在できるんです!
インターネット上でパスポート情報や滞在先を入力すれば、ウラジオストクを含む沿海州を最大8日間、自由に移動できる電子ビザを取得できます。
しかしこのビザを利用してモスクワに行くことはできません。モスクワに行くためには、ロシア大使館で別のビザを申請する必要があります。
また東京とモスクワでは6時間の時差がありますが、ウラジオストクとは1時間しか時差がありませんので、時差ボケの心配もありません。
ーーウラジオストクでおすすめの行き先はどこですか?
安藤:景観の美しさでは、噴水通りですね。緩やかな坂道の両サイドに西洋風の建物が並んでいて、道の中央には等間隔で噴水があります。道の正面に海を望める、開放的な雰囲気です。
それから、レンガ造りの『グムデパート』という国営デパートの裏通りが、写真映えするスポットとして有名です。イタリアンレストランやアイスクリーム屋さん、エクレア専門店といったおしゃれなお店がたくさんあって、ウォールペインティングを背景に写真を撮っている方も多くいらっしゃいますよ。
あとは街を一望できる鷲の巣展望台ですね。どの時間帯も魅力的ですが、夕焼けの中、街の灯りがともる風景はすばらしいです。
ーー美しい街並みが魅力的なのですね。安藤さんの一番のおすすめスポットはどこですか?
安藤:ロシアのサンクトペテルブルクにある、本格的な古典バレエやオペラ、演劇を楽しめる『マリインスキー劇場』は有名ですが、その姉妹支部として同名の劇場がウラジオストクにあります。
毎年9月から翌年6月まで、ほぼ毎日演目が観られるようにプログラムが組まれているんですよ。夏場はバレエやオペラは少なくなりますが、海外のアーティストによるコンサートなどが行われていて、値段もお手頃です。
ーーそうすると、市内を巡り、マリインスキー劇場で観劇するというのが主な旅程になりそうですね!
安藤:そうですね。もし時間が取れそうであれば、「ダーチャ」と呼ばれる別荘風の建物で、ロシアの昔ながらの生活を体験してみるのもよいかもしれません。オーナーと一緒にロシアの伝統料理を作れるツアーもあるそうですよ!
ーーウラジオストクの物価は日本に比べてどうなのでしょうか?
安藤:かなり安いと思います。おしゃれな雰囲気のレストランで夕食をとったとして、ドリンクつきで1人1,000円〜1,500円くらいが相場です。カフェでケーキと飲み物を頼んでも、1人500円くらいで済みます。
ーーウラジオストクを満喫するにはいくらくらい持っていく必要がありますか?
安藤:宿泊費を除き、1日1人あたり1万円で存分に遊びつくせると思います!
物価が安いので、ホテルは少し奮発してみてはいかがでしょうか。四つ星の『ロッテホテル』や『アジムット ホテル』はおすすめです。
ーーおすすめのお土産はありますか?
安藤:『カリナ・モール』というショッピングモールに入っている、『ナチュラシベリカ』というコスメブランドがとくに女性に大人気です。シベリアの大地で育った天然の薬草を使ったハンドクリームが売られています。小さいもので200円から購入できるので、お土産におすすめです。
ーー安藤さん、ありがとうございました!
東京からたったの2.5時間で行けるウラジオストク。「ロシアは遠い」というイメージがありましたが、今回のJAL直行便就航でぐっと身近になります!
これからますます注目度が高まるウラジオストクに、一足早くお出かけになってみてはいかがでしょうか♪
Discovaの発見レポやJALトークへの投稿もお待ちしています!
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