発見レポ
2022/02/20 11:52
門司港で見た歴史的建造物の中でも、一二を争う充実度だった #三宜楼 です。

ここは本当に素晴らしい。元は由緒正しい高級料亭で、この手の建築で残っているものとしては九州最大だそうです。あの出光佐三(小説「海賊と呼ばれた男」国岡鐡造のモデル)が愛用した店だそうで、往時を偲ばせる優雅な雰囲気が随所に残っています。「百畳間」と呼ばれるメインの大広間は、随所に工夫を凝らした造りで、それはそれは立派です。
ここだけでなく門司港全体で「ひなまつりイベント」が開催中のため、美しいひな人形がズラリと飾られ、実に壮観でした。

そういえば #門司港#出光興産 の発祥地でしたね。
敗戦まもない日本が、追い詰められていたイラン帝国を助けるために、1万トン級の小さなタンカー「日章丸」を派遣した逸話。小説や映画のおかげで広く知られるようになりました。何より「日章丸」という名前がいい。英国海軍に臨検される恐れも承知で、アバダンの港めがけ突進した「日章丸」は、戦後日本の誇りです。世界に与えた影響は無視できないものでしょう。敗戦国の国民資本が、世界の石油を独占するセブンシスターズに真っ向から挑戦したのですから。
アポロマークの出光。物心ついた頃からファンです。
鶴丸と並んで、日本を代表する素晴らしいロゴだと思います🇯🇵

さて、幸い訪問時はガイドさんが当直で、案内なしには入れない上層階にも入れていただきました。この料亭を経営していた三宅アサさんの生活部屋や、特別な上客をもてなすための部屋など、いろいろと見せてくれて、とても感動しました。
壁掛け式の電話もありましたよ!
小高いところにあるので、最上階からは門司港が一望できたそうです。今は手前にビルが建ってしまって遮られています。
昭和30年代に料亭は廃業。その後は遺族が居住していましたが、維持できないとして解体の危機に。現在は北九州市が買い取って維持管理をしています。

ちなみに1階は、老舗の河豚料理店「春帆楼」が出先店舗としていましたが、コロナ禍の影響で無期限休業となっています。こちらでおいしい「ふく料理」を召し上がった方もいらっしゃるでしょうか。本店だと一人では入れませんが、こちらだとランチタイムなら一人でも気軽に入れたようで、ぜひ利用してみたかったのですが…🐡

#旅写真 #ほっこり #歴史探訪
三宜楼(福岡県北九州市)
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  • 三宜楼はまだ行った事が無いので、お店が再開したら行ってみたいです☺
    いいね行ってみたい行った
    • 次の記事に書いたのですが、春帆楼の出店は3月31日付で三宜楼から完全撤退し、営業しないそうです。
      実に残念なことです。東京の支店だと、ここで提供されていたような気軽に食べられるランチがあるようですが、やはりこの建物で味わいたいものです。
      いいね行ってみたい行った
    • そーなんですか。
      非常に残念です😭
      いいね行ってみたい行った
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