機内の座席💺には横配置を表すアルファベットが表記されていることについては皆さまもご存知の通りです。その座席の横配置を表すアルファベットはアルファベットの順番通りになっていないケースも少なくありません。例えば、JALのB737-800の普通席の座席配列は左の窓側から「A,B,C,通路,H,J,K」となっており、「D,E,F」や「I」が存在しません。
「I(アイ)席」が存在しない理由はアラビア数字の「1(いち)」と見間違いやすいからです。従って機内の座席のアルファベットは基本的に「A席」と「K席」が窓側席、「C席」と「H席」が通路側席となっています。ワイドボディ機の場合は「D席」と「G席」も通路側席となります。
上記のルールは2000年代中頃から航空各社で考え方を統一し、お客さまやスタッフへの分かりやすさを高めるために導入されています。機種によって横9列や8列、7列、6列などさまざまなアブレストがある中、アルファベットと窓側席/通路側席の関係性を定めることにより、CAや旅客係員にとっても作業性が上がるほか、案内がより正確になるそうです。また、お客さまにとってもイレギュラーやトラブルなどの際に当該航空会社のスタッフの処理能力が上がることで待ち時間短縮にも繋がります。
なお、一部例外もあり、例えばJALグループ傘下のJACやHACが過去に保有していたSAAB340Bは左の窓側から「A,通路,B,C」と順番通りに並んでいました。これは上記のルール導入前から使っていた一部の機種では以前の配列がそのまま残っているためです。新たに導入されたATR42-600でも左の窓側から「A,B,通路,C,D」と順番通りに並んでいます。
上記の座席番号ルールは航空会社や機種によって異なっており、中でもLCCではアルファベットは順番通りの座席番号が振られている傾向が強いです。
🔴JAL国内線旅客機座席配置
https://www.jal.co.jp/jp/ja/5971/seatmap/seatmap.html
🔴JAL国際線旅客機座席配置
https://www.jal.co.jp/jp/ja/5931/seatmap/seatmap.html