渋谷から吉祥寺に向かって走る井の頭通りは、環七を越えた辺りで、この和田堀給水所のために大きく迂回する形になっています。 今までは樹々と塀に囲まれて、給水所がどのようななっているか分かりませんでした。それが、今、老朽化に伴う建て替え工事のため、給水塔の姿を見ることができます。 しかしながら、このスターウォーズにでも登場しそうな異様な姿が見られるのもあとわずかです。 #穴場スポット #歴史散歩

東京都中野区野方の住宅地に忽然と姿を現す野方配水塔は、昭和4年に完成しました。 この2年後に完成する大谷口配水塔(板橋区)と共に、荒玉水道により多摩川の水を引き入れ、地域に配水していました。竣工時期のみならず、塔の意匠がほぼ同じなことから、どちらも中島洋吉の設計というのが定説になっているようです。 その後、昭和41年に使用が停止され、昭和47年には給水所自体が廃止となりました。ただし、大谷口配水塔のように取り壊されることはなく、塔を中心に「みずのとう公園」として整備され、塔自身も中野区の災害用給水槽として存続しています。 塔の横腹には、戦時中の空襲で受けた弾痕が残っていて、そのため中野区の平和史跡に指定され、周囲が「みずのとう公園」として、地域住民に憩いの場を提供しています。 #穴場スポット #歴史散歩

肥後細川庭園は、幕末期に肥後熊本藩細川家の下屋敷だったところ。戦後、所有者が転々とし、昭和36年、都立公園となり、昭和50年、文京区の管理下、整備されてきました。敷地内にある松聲閣は細川家の学問所で、大正期の改修を経て、細川家の住まいとなり、細川護煕元首相も一時期住んでいたことがあったそうです。 #秋旅 #歴史散歩 #肥後熊本藩 #細川家

かつて東京駅丸の内口の目の前にあった東京中央郵便局が商業ビルKITTEに生まれ変わったのは8年前のこと。そのKITTEの4階に、復元された旧東京中央郵便局長室があり、自由に入ることができます。 何より、この部屋から眺める東京駅の景観が素晴らしいです。 #穴場スポット #歴史散歩 #東京駅

「旧下野煉化製造会社煉瓦窯」(栃木県野木町)は、ドライブ中、目に止まり立ち寄ったもの。とにかく遠くからでも目立つこのユニークな形の建造物は、国の重要文化財指定です。 明治21年に赤レンガ製造を目的に設立された下野煉化製造会社ですが、当初は登り窯1基だったものの生産力増強のため作られたのが、このホフマン式輪窯と呼ばれる当時最新鋭の窯でした。明治23年に東窯が、その2年後に西窯が完成しましたが、西窯は関東大震災時に倒壊してしまったそうです。 ホフマン式輪窯は、16個の窯をリング状に並べ、焼成中の窯からの熱風を前工程の窯に送り素地煉瓦を乾燥すると同時に、後工程の窯では煉瓦を冷却するために取り入れた外気が暖まると、これを焼成中の窯に送る空気として利用するという具合に連携しています。したがって火を入れる窯を時間差でシフトさせることによって24時間、レンガ製造が出来るという大量生産に適したシステムだったのです。 ここで生産されたレンガは、東京駅の一部や日光金谷ホテル等に使われました。赤レンガの需要衰退により昭和47年に生産中止となるまで稼働していたそうです。明治期後半以降、洋風建築の普及に大きく貢献したと言えるのではないでしょうか。 #穴場スポット #気ままドライブ #歴史散歩

京都三条通りと白川が交差する地点にほど近い裏路地にひっそりと佇む明智光秀の首塚。2年前の京都旅行で、得浄明院を訪れる際に見つけました。 本能寺の変後、山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れ、敗走する中で農民に襲われ命を落とした明智光秀の首を家臣が京都まで逃れ、ここに埋めたと言われています。 #パワースポット #歴史散歩 #京都 #穴場スポット

カフェ閑居は、TVドラマ「陸王」で一躍、足袋蔵の街として知られるようになった行田にある古民家カフェです。 元々は、終戦時にハノイ総領事だった奥貫賢一が終戦後、故郷に帰り住んだ自宅でした。奥貫は、その後、初代行田市長として戦後の復興と発展に尽力した人物です。 昭和の典型的な住宅建築で、現在はカフェとして、足袋蔵の街を散策する観光客に憩いの場を提供しています。 #穴場スポット #歴史散歩 #古民家カフェ

立川市の有形文化財に指定されている小林家住宅は、嘉永5年(1852年)に建てられ農家の民家。その規模や間取り等から武家の屋敷に匹敵する豪農だったようです。敷地内には、同じく立川市の有形民俗文化財に指定されている須崎家内蔵(母屋から出入りできる蔵)も保存されています。こちらは明治期の建物で、組頭も務めていた質屋を営む須崎家が、質蔵として利用していたそうです。 #穴場スポット #歴史散歩 #立川市 #古民家 #蔵 #有形文化財

東京都新宿区中落合の住宅地に「佐伯祐三アトリエ記念館」があります。 夭折の天才画家佐伯祐三が、新宿区中落合のこの地にアトリエ付き住宅を建て移り住んだのは大正10年のこと。渡仏の前後、通算4年半をここで暮らし創作活動に勤しんだそうです。 復元されたアトリエは、平成22年から記念館として公開され、画家の生涯をたどる展示が行われています。残念ながら佐伯が描いた絵はあまり展示されてなく、数少ない作品も複製画のみでした。 それでも、当時の落合の風景や、大正期の住宅建築の様子などを知ることができ、興味深いものがありました。 #穴場スポット #歴史散歩 #アート