年始の羽田事故後、機内へのペット同伴問題が散見されました。うーん、大事故後の「ガス抜き」ちゃうん?と思っていました。
言い古された話ですが、交通事故と航空機事故、死亡者は桁違いで前者が多い。しかし、一回のインパクトは後者が甚大なので、人心は不安にかられる。
そんな際、「犯人」か、かりそめの犯人を作り上げて、サンドバックにしてネガティブな「激情」のはけ口にしておしまいに。ところが、今回はその対象が海保機長から管制…となって立ち消え。
で、代わりのはけ口が「ペット同伴問題」なのかなと思っていました。
JALなどが改善可能か検討開始と毎日新聞が報道するも、ヤフコメなどでも冷静な意見が大勢。結論「心は痛むけど、現時点で変更できないのはやむを得ない」。
結果、JALなど誰もサンドバックにならなかった。ならなかったから目立ちませんし、評価も表立ってされません。しかし、直後の迅速な補償や事故2日後の社長談話。また事故後の人心への心配りを含め、予めよくよく練られた危機管理な気がします。
流れに逆らわず棹ささず「激情」を収める。すごい。