独身の頃、何かの本でふと見かけた1枚の写真に感動してしまい、どうしてもその場所に行きたくなって1人旅したのがイタリアのチンクエテッレでした。

イタリア語でチンクエは数字の5、テッレは村。その名の通り5つの小さな村からなる、世界遺産の町です。

フィレンツェから鉄道を乗り継いで2時間弱ほど。
慣れないイタリアの鉄道に苦戦しながら、現地の人にたくさん助けてもらってようやく到着。
小さい村々なので日帰り観光の人が多いみたいですが、写真と同じ夕暮れが見たくて、ヴェルナッツァの数少ない宿を予約していきました。

実際に見るその景色はそれはそれは素晴らしくて、私本当に来たんだなーと感動しながら、1人で海辺でぼーっと、日が落ちていくのを眺めていたのが本当に至福の時でした。
それだけではなく、チンクエテッレでは目にするもの全てが美しいのです。葡萄畑も、一面の真っ青な海も、ジェラートを頬張るお爺さんも、バルコニーから手を振る子供達も、海の見える高台の教会も。

日が落ちた後には一面の星空の下で、街中からディナーを楽しむ笑い声や子供の声が聞こえてきて、なんて幸せが溢れてる村なんだろうと感動。
次は私も大切な人と来たいと感じたのを覚えています。

近年どんどん観光地化してきてるみたいですが、この場所だけは変わらずにいて欲しいなぁ。
そしてこれから訪れようと思ってる方は、ぜひ私みたいに村に宿泊されるのをオススメします。
日が落ちてからは観光客が一気に少なくなるので、美しい景色を独り占めできますよ！
あと、とにかく坂と階段だらけなので、スニーカーマストです。できればバックパックで。

死ぬまでに絶対にもう一度行きたい大好きな場所でした。

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