「友達とローマへ行ったの」 当時、将来の妻になる彼女が嬉しそうに写真を送ってきた。びっくりさせようと思っていたのだろう。どおりで数日間連絡が無かったわけだ。うなづきながら写真を見る。 「こんなに素晴らしいところなのか」 いっしょに旅をしている気になって幸せな気持ちが湧いてきた。 感謝のありがとうを遠く日本から。 つぎはいっしょに行きたいね。

50歳代で20歳代のロシア人女性と結婚しました。自分にこんな大事件が起きるとは思ってもみませんでした。二人とも語学を学びたいという気持ちを持っていましたが、しばらくはお互いに人間を探り探りの毎日でした。半年後に国際貢献だと清水の舞台から飛び降りるつもりで彼女を日本へ呼びました。二人でいろいろなところへ行きました。お寺や動物園、放送局、甘味処、食堂など。結果、彼女は大満足！ 日本の良さをひと通り伝えられたかなと思い、私も大満足でした。彼女はモスクワへと帰っていきました。 ２日後。私は脳の病気で入院。彼女は最初「私を嫌いになった？」と信じてくれませんでしたが、なんとか1年後に回復。毎日のようにやり取りをしているなかで、彼女はやがて結婚を意識するようになったようです。私との年齢差は30歳。「それでもいいの？」。すると「年齢なんてただの数字だわ。構わない」と言ってくれました。日本人と西洋の人の考え方の違いがとても良く分かって、私も成長したと思います。 「JALで東京へ行きたい」 そう言ってくれたから。今の私たち夫婦はこの世界にいると思います。いまはモスクワと行き来が出来ないので残念ながら夫婦別々に暮らしていますが幸せです。 どうか皆さんにも一日も早くしあわせな生活が戻りますように願っています。