ハンブルグにある世界最大の鉄道模型テーマパーク、ミニチュアワンダーランド。私もそろそろいい大人なので、いまさら「鉄道模型」という語感だけで鼻息を荒くしてキャッキャとはしゃいだりするようなことはないのだけれど、ユーモアたっぷり入りとなれば話はべつです。 交通事故や、水死体発見、火事などの惨事も各地で起こっています。銀行強盗が金庫に向かってトンネルを掘っている、というシーンを発見したのですが、よくよく見ると壁の向こうには泥棒を待ち構える警官の姿が。芸の細かさに脱帽です。

ダルエスサラームの中心からダラダラに乗り約20分程に位置するティンガティンガ村。無数の作品からお気に入りの一枚を探すのも楽しいけれど、何よりアーティストの製作風景を見られるのが最高です。 彼らが紡ぎ上げる万華鏡のような色世界は本当に、ラブリーとしか言いようがありません。どこか温かみのあるこのポップアートの心地よさと言ったら！彼らの手のひらは言葉が面目を失うくらい、饒舌です。

ブリュッセルでひっそりと営んでいるおもちゃ屋さんVolte Face。サスペンダーのネズミさんや黄色い電気ネズミさんなんかの流行り物のない欧州中の木製おもちゃばかりが並べられた落ち着いた雰囲気の店内。 息子のおままごと食材を真剣な目で物色していた所、目尻の下がった初老店員に「これはプレゼント」と木枠のバスケットを頂いてしまいました。予定よりも多くの食材を買ってしまったのは言うまでもなく。

Queenのフレディ・マーキュリーの生家がある事でも有名な世界遺産ストーンタウン。ヨーロッパ文化とアラブ文化が入り混じった独特の景観を誇る街で迷子になるも良し、人懐っこい子供と海ではしゃぐも良し、夜の海鮮市場で一杯やるも良し、星空の下でダンスに見とれるも良し。 真っ黒になって浮かれていたあの旅行は、真夏の夢のひとつとして胸の奥の箱にパタンと大事にしまっておきたい思い出なのでした。

タンザニア本土の東側、インド洋に浮かぶ小さな島ザンジバル。海が綺麗らしいという話は聞いていたけど、とんでもない綺麗さだった。プカプカ海で浮いていたら漁師と仲良くなり、「ここは楽園だね」と言ったら、「いやいや天国だよ」と言ってココナッツをくれたのでした。

絵画のようなドイツの街が華やかでロマンチックに光り輝くクリスマス。北ドイツ最大の港湾都市ハンブルグも街はクリスマス一色に染まります。 屋台にあふれんばかりに並べられたクリスマス菓子や愛くるしいクリスマス雑貨は眺めているだけで心踊る幻想世界。定番のグリューワインをスタンドで頂いたら、ほろ酔い気分で足並みも少しスキップ気味です。

ベルリンには数多くの観光名所がありますが、それらを巡る事は戦争の悲惨さと平和への切望に思いを巡らせる事になります。ベルリン空襲の傷跡を残す遺物、人々の国籍と心を分断してしまった冷戦の遺跡、そして独裁統治を抜けた後の個人の内面の自由や自由な表現が重んじられるようになった街を彩る独特なデザイン。 とんでもなく美味しいワッフルをカフェでほうばりながら、何事もない日常がこれからもずっと続いて欲しいと思うのでした。

北ヨーロッパを代表する都市、デンマークの首都コペンハーゲンは、中世16-17世紀の建物とモダンな北欧デザインが合わさった魅力溢れる港町。欧州最古の王室がある事でも有名ですが、タイミングが合えば兵隊さんの行進が見れます。そして1843年開園の世界最古の遊園地、チボリ公園ではハロウィンのタイミングが合えばカボチャさんのお出迎えが見れます。

ベネチアは『水の都』の名の通り、水上バスや水上タクシーが街中観光には欠かせない移動手段。ただ水上バスは環状線や山手線のように街中を一周しているので、うっかりすると行き先とは逆方向のバスに乗ってしまうという悲劇に遭遇しかねません。 しっかり悲劇の主人公となった私は見知らね駅で下車する事になりましたが、路地裏でも期待を裏切らない街並みの綺麗さに、迷子になっても心細くはならないのでした。