旅行や出張など、飛行機を使うような距離を移動するときは、つい荷物が多くなってしまいます。そこで、飛行機での移動を快適にする収納術や、機内に荷物を持ち込む際のポイントなど、知っておくと便利な情報を紹介します。
スーツケースに荷物を収納する際、押さえておきたいいくつかのポイントがあります。まず、一杯に荷物を詰め込むのではなく、ある程度余裕を残したうえでパッキングをしましょう。お土産が入る程度のスペースはあったほうが安心です。
また、衣類は軽くてシワになりにくく、ボリュームを抑えたものを選びましょう。アクリルやナイロンなどの化学繊維が適しています。なるべく着回しのきくものを選ぶことで、さらに衣類の量を少なくすることも可能です。
パッキングの段階で、持って行くべきか迷うものがあったら置いて行きましょう。どうしても必要なもの以外は、結局使わないことが多くなります。
例えば、ドライヤーが備え付けられているホテルなら、わざわざ自分でドライヤーを持って行く必要がありません。あらかじめ現地調達できるものを確認しておくことも、荷物を少なくするコツです。
持って行くものが決まったら、次に収納方法を工夫しましょう。見やすい収納を心がければ、現地に着いた後も荷物が取り出しやすく、中身も偏りにくくなります。
まず、衣類はロール状に巻き、縦に並べて収納します。どこに何があるか一目瞭然なので、コーディネートがしやすいでしょう。スーツケースの奥行に合わせて幅を調節しながら巻いていくと、収納しやすくなります。
Tシャツなどは米軍式のたたみ方を参考にすると良いでしょう。たたむ前に、前見頃を上にした状態でTシャツを広げ、手でシワを伸ばします。裾の部分を10cmほど内側に折り、右側の3分の1程度折り重ねましょう。
長袖の場合は、袖の部分だけさらに折り返します。左側も同じように折り重ね、長方形になるように整えましょう。裾の方から巻いて行き、最初に折り返した裾の部分を裏返すようにして覆い被せたら完成です。
靴下やハンカチなど小物類はポーチや小袋にまとめて、スーツケースのポケットに収納しましょう。
機内に持ち込む手荷物は預けた場合のように、ロストバゲージの心配がありません。飲み薬やコンタクトの液剤など、すぐに使う必要があるものは手荷物の中に入れておきましょう。
機内に持ち込める手荷物のサイズは、航空会社によって異なります。例えば100席以上のJALなら、幅と高さ、奥行きの合計が115cm以内です。100席未満なら幅と高さ、奥行きの合計が100cm以内と決まっています。(2019年2月現在)
また、機内に持ち込めない荷物もあるので注意しましょう。刃物のように凶器となるもの、毒性のあるものやガスなどの他、水分を含んだものも厳しく規制されています。事前に航空会社の公式ホームページなどを見て、持ち込める荷物の量や種類を確認しておいたほうが無難です。
1~2泊程度なら、全ての荷物を機内持ち込みが可能なサイズに収めることもできます。機内に持ち込む前提で荷造りをする場合は、手荷物チェックを想定しながら持って行くものや収納方法を考えましょう。やみくもに詰め込むだけでは、手荷物検査のときに何が入っているのか分からなくなってしまいます。衣類はできるだけ軽くてシワにならないものをロール状にして収納しておくと、中身が確認しやすくなります。
荷物の選び方や収納方法のポイントを押さえるだけで、旅行先や出張先でも快適に過ごすことができます。移動中もスムーズに行動するために、できるだけ荷物を軽くする工夫をしましょう。