利尻からのフェリーが稚内に着く。帳が下りかけている。今日の宿は宗谷寄り。明日こちらに来るのもめんどくさい。見える所だけでも見てやろうと訪れたのが「北防波堤ドーム」。半円形アーチとそれを支える円柱は防波堤には見えない。階段を上ってみると海が見えた。オホーツク海だ。
　急いで「ノシャップ岬」に向かう。宗谷岬の次の北端の岬になる。かわいいイルカのモニュメントがある。夕日の名所らしいが、時既に遅し。ノシャップのエゾシカには驚かされた。市街地を悠然と闊歩しているのである。私自身徳島の山間部に住んでいたことから日本鹿には3度ほど車でぶつかっている。体の屈強さは体験済み。決してぶつかりたくはない。夕食に立ち寄った「蛸シャブ」のお店でそのことを告げると、ノシャップでは普通だそうだ。警察に通報しなくて良かった？
　22時頃今日のペンション「アルメニア」に到着。翌日の朝食後、女将さんが色々と語ってくれた。大韓航空機の墜落の炎がここからも見えたという。平和を祈って先代が「浜かんざし」をこの地域に植え始めたという。空からピンクの大地を見て欲しいという願いを込めて。このペンションの名前もアルメニア（浜かんざし）にしたのだそうだ。いろいろな北海道に関連した資料も揃っている。拝見していたら数日をここで過ごさなければならない。別れ際に前の庭からアルメニアを抜いて持たせてくれた。この春、我が家の庭から芽吹くであろうか？
　今回の北海道旅行でとても気になっていることがった。オロロンラインを走っても利尻や礼文に渡っても道端に2メート前後の植物群を目撃していた。いったい何だろうと思っていたが「イタドリ」の群生であることが判明した。北のイタドリは、こんなにも成長するんだ。画像最後がイタドリの群生。 #旅写真 #旅行