発見レポ
京都市京セラ美術館(京都市美術館)
9件
#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真 五山くんと古都歳時記6解説書より  最後の部屋に控えるのは、五山の送り火をキャラクター化した風景画です。村上の師匠、加山又造も模倣した 《日月四季山水図屏風》(室町時代)の意匠を借りて作画されました。今展では、五山それぞれの保存会の方々にもお話をさせて頂いたうえで、山々をキャラクターのように表現しました。それぞれのキャラクターは、着ぐるみにもなっています。  そして、京都と言えば舞妓さん。村上は美大3年生の時、奈良・京都の古都を2週間ほど、古美術研究会で巡りました。「25名の学生を、日本画の下田義寛先生がお茶屋に連れて行き、舞妓さんをスケッチさせてくれて、日本なのに日本ではないような異世界体験のインパクトがインプリントされた」と村上は言います。古くは上村松園、土田麦僊。戦後では、石本正や下村良之介の舞妓や芸妓の絵を見て、いつかは村上も挑戦してみたいと思っており、今回満を持しての制作となりました。  また、村上は「市川團十郎白袋 襲名披露」の祝幕にもなった「歌舞伎十八番」のハイライト場面を巧みに網羅した作品を制作しました。祝幕は、東京・歌舞伎座 (2022年)に続いて、昨年には京都・南座の「顔見世」で披露されました。その原画である《2020十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番〉を、歌舞伎発祥の地・京都でお披露目いたします。  見得を切る歌舞伎の團十郎に並んで不思議な踊りを見せるのは、(もののけフラワーの親子〉の図と、本展の主題歌 「KKもののけ京都」 のJP THE WAVYによる歌詞です。村上の子供の通うダンススクールの発表会で、JP THE WAVYの「Pick NChoose」の曲で、ちいさな子供たちが弾けるように踊っている姿を見て、「コレが僕らのリアルになったヒップホップだよ!ロックミュージックにおける、はっぴいえんどと同じようなターニングポイントだよ!」と感動し、「JP THE WAVYさんに本展の主題歌をダメ元でお願いしてみたら、奇跡の快諾!」という流れで制作された絵画作品です。  そして、この展覧会は、作者・村上隆からの言葉が綴られたペインティングで幕を閉じます。 温故知新の現代アート!面白かった!!
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#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真 もののけ遊戯譚5解説書より  村上隆の最新のトレンドがこの部屋にまとめて展示されています。  108点の 「Murakami. Flowers Collectible Trading Card 2023」シリーズはトレーディングカードとして制作した作品を40センチの絵画として、並行して制作したもの。108という数字は、人間の煩悩の数に由来します。 それに続く各種レアカードは、各シリーズに潜むシークレットと呼ばれるカードを、寸分たがわぬ絵画に展開したもの。いずれもカラフルでダイナミックな動きのあるモチーフとなっています。 「CLONE X」のシリーズでは、村上とメタバース界で活動するRTFKTとの協働により、(ヒロポン》 (1997年)や〈マイ・ロンサム・カウボーイ》 (1998年)といった最初期のキャラクターが、NFT (非代替性トークン) アートの考え方から生まれた絵画や立体で登場しています。レリーフ状の立体作品 (CLONE X×TAKASHI MURAKAMIUnique Logo Pink Version)も、こうした作品の一例です。 このような新しい取り組みからは、サイズの大小にかかわらず、制作に要した「超絶技巧」が見て取れるでしょう。未来へ前進を続ける村上のエネルギーが感じられる作品群です。  本当に色遣いがすごいです!平面にだけとらわれず立体にも・・・
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#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真 風神雷神ワンダーランド 4解説より  この部屋では、曾我蕭白や狩野山雪といったいわゆる「奇想」の絵師や、尾形光琳、俵屋宗達といった京都を中心に活躍した絵師に挑んだ作品を紹介します。村上隆の 《風神図〉 《雷神図)は、かつて琳派の絵師によって描かれた勇ましく筋骨隆々の風神雷神ではなく、21世紀の現代日本の世風を反映するかのように、可愛く、ゆるい感じが特徴的です。 《金色の空の夏のお花畑)は、2002年に初めて発表された入道雲を背景に、光琳のくじゃくたちあおい《孔雀立葵図屏風》の立葵を思わせるお花が横長の画面いっぱいに広がるシリーズの最新作です。当初の青空と雲の景色が、かつてアニメで頻繁に使用された、戦争の記憶やノスタルジックなもの哀しさを感じさせる夏休みの風景を参照していたのに対し、そうした風景がアニメ表現において見られなくなった今、村上作品の背景も金箔を貼った琳派風の黄金の空に変わっています。 《雲竜赤変図)は、村上の日本の伝統美術の本格的な掘り下げの契機となった美術史家・辻惟雄との「芸術新潮」誌の連載 「ニッポン絵合せ」から生まれました。若い頃から辻の著書「奇想の譜」に啓発され、この系譜が漫画などの現代日本の芸術文化につながっているという辻の説に共感していた村上は、本連載において辻の「たまには自分で描いてみたら」との言葉に発奮し、自ら筆を手にして蕭白の描いた龍に挑みました。 それにしても面白い!かっこいい!クール!かな?
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#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真 DOB往還記3館内解説より  1993年、村上隆は当時発売されたばかりの新しいアップルパーソナルコンピュータ一を購入した友人のオペレーターの手を借り、約1ヶ月を要してDOBを生み出しました。大衆文化と現代アートをつなぐものとして、日本社会の幼稚さや戦後日本の「モドキ文化」、消費文化のなかで大量に生産されるキャラクターなどに言及したDOBは、時代の変遷とともに様々なかたちでデフォルメ、変容、増殖を続けていきました。それは、作家自身の自画像のようでもあり、また、村上が提唱した、日本の伝統絵画やアニメ、漫画へと続く平面性と戦後日本の階級のない社会的文脈とを関連させる 「スーパーフラット」概念を体現するかのような存在とも言えます。  この部屋では、文字通り、DOBが時代を往還し、昔のDOBが今の衣装で現れたり、あるいは初めて出会う新しい表情のDOBがいたり、多種多様なDOBが、カイカイとキキ、ゆめライオンやパンダ、さらには新しいキャラクターたちとともに登場します。  はいせんこくひあい。村上は、日本のキャラクター文化が発展し、世界を席巻した理由は、敗戦国の悲哀を抱えた日本人の魂の震えが共感を呼んでいるのだと言います。村上のキャラクタ 一もまた、世界が疫病や戦争などで木糖に変化していく兆しを捉え、形象化した現代の「もののけ」たちなのかもしれません。 キャラクターですね!時代の申し子!
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#5000件投稿チャレンジ #冒険 #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真 四神と六角螺旋堂2解説  京都市京セラ美術館の展示室の各壁面は京都の東西南北と一致しています。八角 形のこの部屋も四方の壁面に、平安期から語られる各方面の守護神 「四神」の勇猛 な姿が描かれています。京都は四神に対応する地が存在すると考えられ、東は鴨川 せいりゅう・ぴゅっこを青龍に見立て、西の山陰道を白虎、南はかつて存在した巨椋池(現在の伏見区、宇治市)を朱雀、北は船岡山や北山を玄武 (尾が蛇である亀)とされています。 ちっかくらせん部屋の中央には、伽藍を象徴する繊細な立体作品《六角螺旋堂》があります。「京都のへそ」と呼ばれる、実際の「六角堂」 (京都市中京区)は生け花発祥の地としでも知られ、その鐘楼は地震や大風、感染症など京都の異変を伝える機能を担ったともされています。  金色のドクロの立体作品 《竜頭 Gold) とともに、この部屋の壁や床にもドクロの文20やま れんだい様が描かれています。鳥辺山や蓮台野など死と関係の深い場所も存在する京都に、死のイメージを祓うかのように輝かしい四神が飛び交うインスタレーションとなっています。村上は煌びやかな芸術文化で語られることの多い京都にこうした背景のあることをイメージしつつ、荒々しくも闊達な生が謳歌された時代を再現しているのです。 ここは真っ暗な部屋。そこに四神が投影されている!
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#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真  話は再びモネからの京都の村樫隆へと・・・。 もののけ洛中洛外図  本展の最初の部屋では、村上版「洛中洛外図」と「光琳シリーズ」が鑑賞者をお迎えします。京都の市中とその周辺を俯瞰するように描かれた「洛中洛外図」は、室町時代末期から江戸時代にかけて数多く制作されました。村上隆による現代版は、17世紀の岩佐又兵衛による屏風絵《洛中洛外図(舟木本)) をもとに、画像のスキャンをAIで線画化し、それを再度、人の手で描き直すという複雑な工程を経ることで、新たなイメージを生みだしています。毅密に描かれた画面の詳細をみると、金箔の雲のなかの無数のドクロが京都の町を覆い、生と死の距離が今よりもずっと 近かった中世の「京都」の空気を現代によみがえらせるかのようです。 「光琳シリーズ」は、華麗で洗練された画風の琳派を大成させた尾形光琳の描いた団扇をもとに、村上が円形の絵画に仕立てたものです。金色の背景に、様式化された琳派水流といわれるせせらぎや花など、モチーフや構図は画面に忠実に描かれつつ、村上らしい笑うお花が配されています。また、その横に展示された(言い訳べインティング)では、これらの箔を使った作品群が、箔と絵画の呼応し合う力の成り立ちをかわいい文化と合体させ再現する試みであることなどを読み取ることができます。・・・館内解説より。
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