「ハワイ」は今も昔もリゾート地の代表格、日本人にも大人気の旅行先です。
ハワイと聞いて多くの方がイメージするのは、ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドのあるホノルルではないでしょうか?
リゾート的なイメージの強いハワイですが、メジャーな観光地を一歩離れてみればまだまだ知られていない場所や楽しみ方がたくさんあるんです。また、「行った人でなければわからない」ハワイの空気感を記事内で再現......できたかはわかりませんが可能な限り直輸入して、お届けしたいと思います。
今回は、旅提案のプロ、株式会社ジャルパックの若林さんにお話を聞きました。 ハワイ旅のトレンドや人と違った経験ができる穴場スポットまで、なかなか知られていないハワイの魅力を余すことなくお伝えします!
ーーハワイは、日本人にもっとも人気のある旅行先のひとつなんですよね?
若林:はい。ハワイを訪れる日本人は年間約150万人です。そのうちオアフ島に行く方が圧倒的に多く、140万人強。ハワイには6つの主要な島がありますが、オアフ島は州都であるホノルルが位置する島です。またハワイ島はハワイ諸島の中でもいちばん面積が広く、自然がそのまま残っています。
滞在期間は4泊6日~5泊7日ほど、少しずつゆっくりと過ごされる方が増えてきているんですよ。
ーー年末年始など長期休みで訪れる方が多いイメージです。ハワイを訪れるのは、どのような方が多いんでしょうか?
若林:弊社でいうと、家族・親戚旅行、ハネムーン・ご夫婦、ご友人の順で、お申込みいただいています。ひとり旅の方もいらっしゃいます。ハワイは一年を通して温暖な気候ですから「この季節に行かないと!」という制約が少なく、オールシーズン訪れやすいんです。
加えてハワイに特徴的なのは、リピーターが非常に多いということ!ハワイを訪れる約60%の方がリピーターの方です。一度訪れたらまた訪れたくなる島といえますね。
ーーリピーターが60%も!?ハワイの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
若林:旅の目的・テーマを多様に持てるところです。大自然に触れたい、海洋生物を見たい、フラなどハワイの文化に触れたい、癒されたい、食事やショッピングを楽しみたい......など挙げればキリがないくらい、多様な目的で訪れることができます。歴史・自然・文化・トレンドなど、バランスよく楽しめますよ。
ーーハワイにはおもに6つの島があるんですよね?
若林:たとえばホノルルのあるオアフ島のワイキキエリアでは、最新のファッショントレンドやショップ、人気のレストランなどが集まっていて、都会的な楽しみ方もできます。これは多くの方がイメージされている通りかもしれません。
若林:ハワイ島にはキラウエア火山をはじめとした大自然があります。ハワイ島以外にも、2018年の全米ナンバー1ビーチに選ばれたカパルアベイビーチがあるマウイ島、カウアイ島などといった島でも、それぞれに特徴のある大自然を楽しむことができます。オアフ島に比べれば訪れる人の数はまだまだ少ないのですが、穴場スポットがたくさんありますよ。
それに、カートでまわるような広々とした高級リゾートホテルは、意外なことに島にも多いんです!
ーーそれらの島なら日本人もまだ少なそうだし高級リゾートを思う存分に味わえるかも(笑)
ーーハワイ旅のトレンドを教えてください!
若林:これからの旅の在り方として大きなテーマは「旅によって人生を豊かにすること」ではないかと感じています。その手段としてのハワイ旅、という捉え方ができるでしょう。
たとえば最近では「ウェルネストラベル」という考え方があります。これは旅先でのアクティビティや食を通して、心と身体を健康にして、素敵な人生を送るための旅のことです。ハワイではスパやヨガ、デトックスなど健康志向な方に向けた体験施設も数多くあります。
このような体験を通して日々のエネルギーをチャージし、帰国してからも健康に過ごすきっかけになると、若い女性を中心に好まれていますね。
また、働き方が変化する中で、仕事と旅のオンオフを柔軟に切り分けることができるようになってくるのではないかと考えています。
ーーハワイ旅が、これからどんなことを実現したいか、どんな働き方をしたいか考えるきっかけにもなりそうですね。
若林:そうですね。ハワイを訪れる方が100人いれば100人のストーリーがあると思うんです。お客さまから「ハワイに行って、考え方や人生観が変わった」という声を時々耳にします。
ハワイは、単なるビーチリゾートではなく、それを超えた何かがあるなと。ハワイの大自然に身を委ねることで素直になれる。旅人それぞれに語りかけてくるような魅力があるのだと思っています。
ーーハワイ島のおすすめ穴場スポット・アクティビティはありますか?
若林:ハワイ島西部にあるコナ国際空港から車で30分ほどのところにあるケアウホウ湾。ここには最大8mにもなる野生のマンタが多く生息しています。ハワイ島ではマンタとの遭遇率はかなり高いと言われており、ツアーも用意されているので気軽に見ることができるんです。
それから、冬のシーズンといえば、マウイ島のクジラ! 世界に生息する約7~8,000頭のザトウクジラのうち、約3,000頭がマウイ島近海にやってきます。小型ボートに乗って迫力ある姿を間近で見るのもおすすめですが、ホテルやビーチからでもクジラのジャンプが見れるほど、島の近くまでクジラたちは近づいてきます。 日本ではなかなか見られない貴重な生き物に出会えるのも島の魅力の一つですね。
若林:ハワイ島の絶景スポットとしておすすめなのは、アメリカ最南端のカ・ラエ岬(サウス・ポイント)。
ここは昔、ポリネシア人がタヒチからカヌーを漕いで、人類が初めてハワイに到達した場所だと言われています。目の前には広大な太平洋。常に風が吹いていて、人を惹きつける絶景です。ハワイ島に行くと私は必ず立ち寄る場所です。
有名な小説の中でも舞台として描かれたりもしています。
若林:ハワイ島のマウナ ラニ ベイ ホテル内には、シェルターケーブという洞窟があります。火山の噴火で流れ出た溶岩が固まってできた洞窟です。この洞窟は、古代のハワイアンの住居跡でもありますからね、歴史を感じられます。
この洞窟の天井の一部に穴が空いていてそこから光が差すような場所があります。光を背景に人が立つとその人のもつオーラが見える!?と言われているんです。青色に見えるとか、赤色と見えるとか......パワースポットとして話題の場所なんですよ!
ーー本当にさまざまな魅力があるのですね。人々は、ハワイのどんなところに魅せられているのでしょうか。
若林:ハワイへの旅をリピートする方に聞くと、多くの方から共通した答えが返ってくるんです。それは「ハワイの空気感が好き」という答え。人や文化から感じる雰囲気、ハワイの自然がもつ魅力や気候的な部分もあるかなと思います。
「飛行機を降りた瞬間から甘く爽やかな、花の香りが混じったような、優しい風が吹いてくる」なんて表現するお客さまもいらっしゃって。 初めて来てもなんだか懐かしく、再び訪れると「ただいま」と言いたくなる感じ。その場に溶け込みやすい雰囲気が魅力かな。私もそうですが、日本人はシャイなので普段はホテルですれ違ってもなかなか挨拶することはないと思いますが、ハワイのホテルですれ違うと日本人同士が「ALOHA~」と挨拶しあったりしちゃうんですよね(笑)。
ーーなんとも温かい。話を聞いているだけでハワイを感じて癒されました(笑)
どうもありがとうございました!
ハワイの空気に染まることで、エネルギーをチャージしたりこれからの人生を考えたり。さまざまな過ごし方ができるため、初めての方も2回目以降の方もきっとハワイに魅せられることでしょう。
「ハワイのとっておきのスポットを知っている!」はもちろん、「行ったことはないけどマリンスポーツをやりたいんだよね」といったようなつぶやきでも構いません。この記事の感想とともに、コメント欄で教えてください。みなさんからのコメント、お待ちしております。