次のうち、1970年代に放送された、CAの成長を描く人気テレビドラマで実際に着用されたJALの制服はどれでしょう?
1.5代目の制服
2.6代目の制服
3.7代目の制服
1970年代、日本で初めて客室乗務員(当時の一般的な呼称はスチュワーデス)を取りあげたテレビドラマが放送され、人気を博しました。主人公が厳しい訓練を経て、憧れのスチュワーデスとして活躍するまでを描いたストーリーです。
撮影はなんと、JAL全面協力のもとで行われたのをご存知でしたか?
「ドラマの影響もあり5代目の制服は日本中、いいえ、世界各国の皆さまからとても好評でした。それこそ、滞在先のホテルでこの制服を着たCAを見かけた海外の方が『So cute〜!』と声をかけてくださるくらいだったと聞いています。
スカートが短いのは当時の流行です。1960年代に爆発的な人気を誇ったイギリスのモデル、ツイッギーの影響で、日本でもミニスカートがトレンドでした。 私はこの制服に憧れてJALの客室乗務員になったのですが、入社した前年にちょうど制服が変わってしまったのです(笑)」
当時の制服を愛おしそうに語ってくれたのは、JALの元CAで現在はコーポレートブランド推進部のマネジャーを務める新井さん。 数々のエピソードとともに、JAL客室乗務員の制服に込められた思いを伺いました。
ーーCAの制服を決めるうえで重視されるのはどのようなポイントでしょうか?
新井:最も重視しているポイントは「動きやすさ」です。
たとえば、6代目制服のワンピースは、インナーのボディウェアがスナップボタンで留められています。このおかげで、お客さまの荷物を持ち上げたり機内調理場で体を動かしたりしても制服が乱れにくいのです。
また、動きやすさに関連しますが、足さばきも重要なポイントです。
現在の制服(10代目)はとくに、スカートの後方が一部分だけプリーツになっています。これも足さばきにこだわった結果、取り入れられました。写真には写っていませんが、プリーツの部分はコーポレートカラーの赤色が使われています。
「後ろ姿が鶴のようで美しい」とお客さまからも好評のデザインです。
ーーどの制服も機能性とデザインの美しさが両立しているのですね。
新井:トレンドはある程度取り入れるようにしています。制服イコールJALのイメージですので、時代の流れも上手に取り入れたデザインが好ましいですよね。
CAもやはり、お客さまからお褒めいただけるような素敵な制服を身にまとえば、気持ちも盛り上がると思います(笑)
ーーこれからのJAL客室乗務員に求められるのはどのような力だと考えますか?
新井:お客さまの心に寄り添うことができる「感知力」「人間力」だと思います。それは、お客さまが何を感じていらっしゃるのかを先んじて読みとり、お客さまからお声がけされる前に自分からアプローチできる力。この力を備えたCAがひとりでも多く育ってほしいと思っています。
JALの根底にあるのは「おもてなし」の心です。 1951年にJALは、日本の航空会社として初めて国内線を就航しました。その後1954年に国際線を就航しましたが、海外では「日本航空」という名はまだあまり認知されていませんでした。
世界に日本航空を知ってもらうために何ができるだろうと考えたとき、それが日本の「おもてなし」だったのです。
実は、機内でおしぼりを配るサービスを世界で最初に始めたのはJALです。さらに、着物姿でお客さまに雑誌や絵葉書をお渡しするなど、乗客の皆さまに日本を感じていただけるような機内サービスを取り入れていました。
時代とともに機内サービスの内容は変わりましたが、「おもてなし」の心は変わらずに受け継がれています。日本の文化、JALの文化ですので。
ーーサービスの根底にある「おもてなし」の心は不変なのですね。お話ありがとうございました。
2020年4月(予定)、JALの制服が変わります。
2020年は海外からたくさんのお客さまが日本にいらっしゃる年になるでしょう。JALは、日本人のみならず世界中のお客さまから愛される制服を作ることを目指しています。
そこで、新しい制服を皆さまと一緒に創っていくプロジェクトを始動しました。
また、CA、空港などで勤務をする地上スタッフが着用するスカーフのデザインを一般公募にて決定し、海外から多くのお客さまをお迎えする2020年の期間限定で着用します。 選定内容や進捗状況、スカーフデザインの一般公募についての新着情報は、特設WEBサイト「Fly for it!一緒なら、もっと飛べる。」にて随時公開いたします。
皆さんと一緒に素敵な制服をつくっていきたいと思います!たくさんの方のご参加をお待ちしています。