日本航空株式会社(以下JAL)では、株式の所有者に対して優待制度を設けています。今回は、JALの株主になるとどのような優待を受けられるのかということについて紹介します。そのうえで、これらの優待制度を賢く活用する方法についてもみていきましょう。
JALの株主優待の目玉となっているのが、料金の割引券の発行です。この割引券には2種類のものがあり、1つ目が国内線の運賃が50%割引になる「株主割引券」、2つ目がJALパックのツアー料金が7%割引になる「ツアー割引券」です。
割引券の発行は年2回行われており、それぞれの基準日における所有株数によって発行される割引券の枚数が異なります。すなわち、基準日である3月31日と9月30日の時点で何株所有しているかによって発行枚数が決定されるのです。
例えば、200~299株の所有者であれば、それぞれのタイミングで1枚ずつ、合計2枚の株主割引券が発行されます。また、1000~1099株の所有者であれば、年に2回、5枚ずつ株主割引券が発行されるということになるのです。
これらの割引券は、夏休みや年末年始などの繁忙期であっても使うことができます。さらに、割引券を利用して搭乗した場合でもマイルは貯めることができ、普通席であれば通常のマイルの75%が積算されます。
JALの株主優待の運賃割引の対象となる路線は、JALの国内線全線です。つまり、JALグループの日本トランスオーシャン航空(JTA)と日本エアコミューター(JAC)、琉球エアコミューター(RAC)であれば問題なく割引対象となります。また、フジドリームエアラインズ(FDA)や天草エアライン(AMX)などのコードシェア便でも割引券を使うことができます。
ただし、注意しておきたいのが国際線は割引対象外になっているということです。国際線接続便として販売されているジェットスター・ジャパンとのコードシェア便は割引対象外となっているので気を付けましょう。
JALの株主割引券を使って予約の手続きを完了させた後でも、割引券が有効期限内、かつ航空券が払い戻し有効期間内であれば、予約の変更や取り消しが可能です。そして、取り消した分の割引券は再度利用することができます。このとき、予約を取り消した際に株主割引代替券発券用コードが提示されるので、次回利用するときのために必ず控えておくようにしましょう。
また、普通席の運賃に料金を上乗せすれば、座席をファーストクラスやクラスJにグレードアップさせることもできます。このように、JALの株主割引券はフレキシブルな使い方ができるので、賢く上手に利用しましょう。
(本記事は、2019年2月時点の情報です。)