飛行機の旅で提供される機内食は、海外からの帰りに日本食を食べてホッとしたり、珍しい外国の料理を味わえたりできるものです。空の上という非日常的な空間で食べることもあいまって、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。JALでは、機内でカップ麺をご提供しています。 しかし、普通のものではなく、上空で食べることを前提として作られたオリジナル商品なのです。今回は、JALのカップ麺「ですかい」シリーズをご紹介します。
「ですかい」シリーズは、カップヌードルシリーズで知られる日清食品とJALが共同で開発した即席カップ麺です。ラインナップは「うどんですかい」「そばですかい」「ちゃんぽんですかい」「らーめんですかい・しょうゆ」の4種類があります。
お客さま の「機内で日本の味を楽しみたい」という要望から開発がスタートし、1992年にまず「うどんですかい」が登場しました。上空を飛ぶ飛行機の中は地上よりも気圧が低く、お湯の沸点が下がります。そのため、85度という温度の低いお湯でも戻りやすく、のびにくい特別製の麺が使われているのが特徴です。
片手で持てるサイズの容器の中には具として飛行機がデザインされたカマボコが入っており、見た目も楽しめる一品です。「ですかい」シリーズを機内で堪能できるのは、国際線ではプレミアムエコノミー以上、国内線ではファーストクラスのみとなっています。(2019年3月時点)
機内で食べるカップ麺として開発された「ですかい」シリーズは、通信販売でも購入することができます。JALの公式通販サイト「JALショッピング」で購入すれば、マイルやJALショッピングポイントを貯められます。そのほか、「日清食品グループオンラインストア」や「Amazon」、大塚商会のオフィス用品通販サイト「たのめーる」など、さまざまな通販サイトで販売されています。「機内で食べた味が忘れられない」「飛行機に乗る予定はないけれど家で食べてみたい」という人は、通販を利用するのが手っ取り早いでしょう。
「ですかい」シリーズは基本的に15食単位での販売となっています。「いろいろな味を食べてみたい」という人は、4種類が各5個(計20個)ずつ入っている「お試し『ですかい』4種セット」を選択するといいでしょう。また、2種類が各15個(計30個)入っているセットもあります。「うどんとそば」「そばとラーメン」など、好きな組み合わせで購入が可能です。
「ですかい」シリーズは機内以外の場所でも重宝します。たとえば、高い山の上は飛んでいる飛行機の中と同じく気圧が低く、水の沸点が低くなってしまう場所です。山では標高が300メートル上がると沸点が1度下がるといわれており、水とガスバーナーを持参しても100度の熱湯を用意することが困難です。その点、「ですかい」シリーズであれば、85度のお湯でおいしく食べられるようになっているため、登山中でもあたたかい麺類を食べられます。ガスバーナーに限らず、保温ボトルにお湯を入れて持っていくという方法も可能でしょう。
また、賞味期限が6カ月ありますので、定期的に購入して備蓄しておけば突然の災害時などにも役立ちます。「ですかい」シリーズは、JALのおもてなしの気持ちから生まれたヒット商品です。気になる人は、飛行機を利用したときや自宅で味わってみてはいかがでしょうか。