この鉄道が全線開業していたら、大阪～新宮の所要時分は現行よりも短くなっていたかもしれん。大阪～十津川村の移動は短く且つ楽になっていただろう。

けれども列車が一度も走ることなく建設が中止となり、今は上のことをただ思わせるのみ。それが奈良県五条～和歌山県新宮を結ぶ五新鉄道です。

今日7月20日（土）五條市でバスイベントがあって、その出発の様子を見たついでに市内に残る五新鉄道建設跡を見に行きました。
廃止ではなく、未完に終わった。完成した際の利便性を思ういっぽう、あの山深い十津川村のどこに線路を敷くつもりだったのか、開業しても災害に悩まされたんじゃないか、等々。

そして実際の公共交通は大阪～新宮は鉄道で約4時間、十津川へはバスで延々と。
「空飛ぶクルマ」が頭をかすめますが、秘境は秘境のままのほうがいいんじゃないかとも。
否、住む人にとっては例えば通院等もあるので、短時間移動の方法は模索し続けてほしいものですが･･･「そういうのは自家用車で」と一蹴されたりして。