発見レポ
2021/02/04 21:29
#佐世保散歩 #三川内#グルメ#jaltrico#発見レポ#旅写真 #おうちレストラン #三川内焼
 おうちレストラン。パスタであればイタリアの思い出が出てきても良さそうなものですが…今回は、ドーナッツを食べるのに出したお皿から記憶を巻き戻してみました。
 長崎県佐世保市にある三川内町。こちらには、平戸藩御用窯だった歴史をもち400年以上続いている焼き物があります。白磁に青の呉須で絵を描き、繊細優美な作りが特徴です。お隣の町の有田焼として販売されていたり、時の将軍家への献上品として焼かれていた歴史があるため、私たちには馴染みの薄い磁器かなと思います。
 私が、この焼き物を知ったのは平戸を旅していた時。ふらりと立ち寄った「松浦史料博物館」(平戸藩の殿様屋敷跡を博物館にした)のショップで販売されていました。呉須の色が濃いせいか、日本の器でありながらどこか西洋的な印象をもち、面白いと思って購入しました。それとお皿の形が三角形というのも珍しいと思って、サイズ違いで購入しました。
 普通ならここで終わりのはずですが、その後(翌年か2年後くらいに三川内の知人を訪ねた時)、三川内焼の窯元さんたちが一仕事終わって集っている場に居合わせるという幸運に恵まれました!最初は、失礼ながら土木関係の方々が作業の休憩で集っているものと思って、その輪に加わったのですが、よくよく話をきくとみなさん窯元の後継ぎさんたちでした^^;
 とても気さくで、元気で、私がイメージしていた職人さんのイメージとは真逆。自分たちのモノづくりへの想いや自慢話を色々と聞かせてもらいました。
 写真2枚目:どちらかが磁器でできたカップなんですが、分かりますか?一見わからないくらい薄く精巧に作られていますが、これはこの時の儀式だかの参加者へのお土産に作ったものだそうです。遊び心がありますよね。
 写真3枚目:とても力強い龍が描かれた徳利。お気づきの方いらっしゃいますか?これは、NHK「龍馬伝」で使うために作られたものです。本来は、亀山焼き(亀山社中があるところで焼かれていた磁器)なのですが、現存しないので、それに似せて三川内焼の窯元さんが焼いたのだそうです(こちらは、元気な世代のお父様の作品です)。
 三川内焼を街中で見かけたら、手にとってあげて下さいね♬
三川内町(長崎県佐世保市)
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