発見レポ
2021/11/05 21:46
相変わらずで申し訳ありませんが、頑固者なので、時間を見つけて書き続けます。

【マニラ紀行⑤-E】
#サンチャゴ要塞 の北側外郭は、パシッグ川に面した美しい散策路として整備されています。城壁に沿ってヤシの木やブーゲンビリアが植えられ、さながら植物園のような雰囲気です。

ところが、くるりと川に向き直れば、岸辺の向こうは雑然とした建設現場にガラクタ置き場。
これぞ発展途上国の醍醐味だと私は思うのです。

人間社会、美しいところばかりではありません。それは日本でもそうです。
うちの国はまだマシなほうかもしれませんが、六本木ヒルズや新橋や有楽町のような場所もあれば、半ばスラム化した街角もある。社会は人間が作り上げているものですから、全部キレイなんてことは絶対にありません。醜い場所や目をつぶりたくなるような局面が必ずある。それらをひっくるめて「国家」です。
東南アジア諸国は貧富差が日本とは比較にならない水準であり、様々なものがゴッタ煮の状態で存在します。美しい高層ビルにホテルやカフェ、強烈な大気汚染、怪しい夜遊びの店、雑然としたマーケット、物乞いの人々…こういうものが混沌と同居している。
その有り様は、濃密な人間社会の縮図です。

私にとって「旅行」とは、美しくないものから目を背けるためでもないし、日頃の喧騒を忘れて逃げ出すためでもない。
もちろん贅沢三昧をするためでもありません。
普段とは違う世界に少しでも触れて、美醜にかかわらず現地の雰囲気に親しみ、同じ空気を吸い、できる限り同じものを食べ、たとえ僅かでも文化の深いところに迫りたい。だから、可能な範囲で下町にも入っていきます。
確かに怖い思いをしたことも何度かありましたが、自分の足だけを頼りに歩き通す経験から、守備されたツアーでは味わえないようなことを学べたように思います。
本格的なバックパッカーには敵いませんが、一人で歩き通すことへの執着心は負けないつもりでいます。

バンコクの雑踏の中で食べたパッタイ、クアラルンプールの下町で食べたカレー、マニラのファーストフードで食べたチキン…みんな忘れられない思い出です。
今にも日航機で出かけたい。
やっぱり東南アジアはやめられません。
南回り欧州線があった時代なら、病みつきで乗ったでしょうね。

#旅写真 #自然 #文化の秋
いいね 行ってみたい 行った
クリップ
36件の「いいね!」がありました。
全36件の「いいね!」がありました。
  • 36
  • 0
  • 0
コメント
0件のコメントがあります。
並び替え
コメントするにはログインしてください
投稿の報告
「JALの旅コミュニティ trico」内において、利用規約に違反する疑いがある投稿を発見された場合は、こちらより該当する理由を選択の上報告ください。
該当する理由を選択してください。
キャンセル  
投稿の報告
通信に失敗しました。恐れ入りますがしばらくたってからやり直してください。
閉じる
ご協力ありがとうございました
※報告者情報、報告内容については個人情報保護方針にて保護され、公開されることはありません。
注意事項
ご連絡に事務局が個別にお答えすることはありません。
ご連絡いただいた内容は、利用規約に照らし合わせて確認を行います。
ご連絡をいただいても違反が認められない場合には、対応・処理を実施しない場合もあります。
閉じる