恋する札幌推し活空の旅
#雨の空港 #コーヒーとワッフル
雨の空港は、まるで私の心模様を映していたような気がした。
慌ただしく旅の準備をしようとした時、流れてきたピアノの音色に心奪われてしまった。どうして、「この曲なの」どうして、「このホールなの」どうして「今日なの」。
忘れていたはずの友達のことが急に思い出された。それは、初めて出会った推し友だった。雑踏の渋谷のとあるカフェ。緊張してレモンティーを飲む事しかできなかった。
「今のは何と言う曲ですか」と隣に座っていた女性に思い切って話しかけてみた。「私もわからないんです」その日からチャットやラインやある時はコンサートで親しく話すようになった。
“ハク"の事を熱っぽく語ってくれたその人は、普段はとても物静かな人だった。情熱的に語るチャットの言葉にいつも驚かされていた。
薔薇の咲く季節になると、共に応援していた日々が本当に懐かしく思い出された。私の我儘からその場からそのグループからさようならをした。だから、コンサート会場で会うこともその後お茶することも無くなった。時々、ラインをくれる事はあったが、去る者日々に疎しとはよく言ったもので、連絡も途絶えがちになってきた。
雨の降る空港は離陸する時もまるで雲の中を飛んだ。
安定飛行して暫く経つと何処からか私の名前を呼ぶ人がいた。お飲み物をお選び下さいと声をかけられた。「えっ、いいんですか?」私は、ワッフルとコーヒーをお願いした。甘いワッフルと美味しいコーヒーが沈んでいた私の心に何かわからないエネルギーを注いでくれた。
新千歳空港に近づくにつれて、太陽の光がキラキラと雲や飛行機の尾翼を照らしていた。
憧れの札幌は、初夏の爽やかな風と行楽日和の太陽が輝いていた。ライラック祭りとラーメン祭り。そして、ひまわりのようなシロイルカのようなピアニストさんのコンサートへ行けると思うだけで足取りも軽くなった。
あの曲は私にとって、「これからの未来に生きてネ」とのサインだったのかもしれないと思えてきた。(2023.5.20)
#雨の空港 #コーヒーとワッフル
雨の空港は、まるで私の心模様を映していたような気がした。
慌ただしく旅の準備をしようとした時、流れてきたピアノの音色に心奪われてしまった。どうして、「この曲なの」どうして、「このホールなの」どうして「今日なの」。
忘れていたはずの友達のことが急に思い出された。それは、初めて出会った推し友だった。雑踏の渋谷のとあるカフェ。緊張してレモンティーを飲む事しかできなかった。
「今のは何と言う曲ですか」と隣に座っていた女性に思い切って話しかけてみた。「私もわからないんです」その日からチャットやラインやある時はコンサートで親しく話すようになった。
“ハク"の事を熱っぽく語ってくれたその人は、普段はとても物静かな人だった。情熱的に語るチャットの言葉にいつも驚かされていた。
薔薇の咲く季節になると、共に応援していた日々が本当に懐かしく思い出された。私の我儘からその場からそのグループからさようならをした。だから、コンサート会場で会うこともその後お茶することも無くなった。時々、ラインをくれる事はあったが、去る者日々に疎しとはよく言ったもので、連絡も途絶えがちになってきた。
雨の降る空港は離陸する時もまるで雲の中を飛んだ。
安定飛行して暫く経つと何処からか私の名前を呼ぶ人がいた。お飲み物をお選び下さいと声をかけられた。「えっ、いいんですか?」私は、ワッフルとコーヒーをお願いした。甘いワッフルと美味しいコーヒーが沈んでいた私の心に何かわからないエネルギーを注いでくれた。
新千歳空港に近づくにつれて、太陽の光がキラキラと雲や飛行機の尾翼を照らしていた。
憧れの札幌は、初夏の爽やかな風と行楽日和の太陽が輝いていた。ライラック祭りとラーメン祭り。そして、ひまわりのようなシロイルカのようなピアニストさんのコンサートへ行けると思うだけで足取りも軽くなった。
あの曲は私にとって、「これからの未来に生きてネ」とのサインだったのかもしれないと思えてきた。(2023.5.20)