「初めてのインター一人旅」
パッケージツアーに参加しないで、初めて一人でチケットもホテルも予約して海外へ行ったのは、2002年１月４日のことです。パリ、４泊６日の旅でした。
この１月４日発というのは、三が日を終える１月３日に夜行バスで成田へ向かうわけで、その後しばらく冬の旅は、この日がスタートというのがお決まりでした。
予約していたホテルは、１区の便利な場所にありましたが、アパルトマンの３Ｆから上階にあって、エントランスはインタフォンで用件を伝え、そのあと開錠されるという、当時の私にとってかなりハードルの高いところでした。
エレベーターも、クラシックな鉄格子のような造りで、スーツケースと私がやっと収まる感じ。当時、英語版しかなかったExpediaでやっとこ交渉して、４泊を３泊分の料金にしてもらったように覚えています。
旅の間、ずっと頭痛に悩まされました。多分、すごく緊張していたからだと思います。
それでも、お目当ての美術館巡りを楽しみ、パリ・オペラ座バレエ団を鑑賞し、お惣菜とワインを買って一人の晩餐も堪能しました。
目的の一つ、ギャルリー・ビビエンヌの「ア・プリオリテ」でキッシュを食べました。
一番の冒険は、予約もしていなかったレストラン「ルグラン・ヴェフール」で、デジュネ（コース）を食べたことです。
美味しかったのですが、フロマージュがサービスされる頃、私の胃袋はぱんぱん。
残念ですが・・・とお断りすると、「とっても美味しいので、少しでもいいからいただいてください」という、丁寧で表情から豊かなギャルソンのオファーに「では、・・・」といただいてしまいました。
予約もなしに一人でやってきた変な東洋人へのもてなしに、つんと澄ました～と勝手に思っていた自分が恥ずかしくなりました。多分、この体験が、一人でも平気でフレンチを食べに行く今の私につながっていると思います。(*^-^*)

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