発見レポ
2021/08/12 09:41
雨の今日を選び、あえて知覧へ。

今日8月12日は言うまでもなく、日本人が空の安全に想いを馳せる日に他なりません。

1903年にライト兄弟が初めて動力飛行を成功させたとき、飛行機は「空を飛びたい」という純粋な夢を叶えるためのものとして世に登場したはずです。しかし、人間はよくも悪くも利口ですから、文明の利器というものを軍事転用します。
それはそれで仕方のないことでしょうが、幼い頃から旅客機を愛する私としては、やはり飛行機が「人を幸せにし、文明を豊かにするもの」であり続けてほしいと思っています。

本来は空を飛べない人間が重力に逆らって空を舞うということは、いつになっても特別なことであり続けます。それを可能にするのは、人間の不断の努力の成果に他なりません。「絶対安全」と言えども、人間は自然を征服できるわけではない。ちょっとしたボタンの掛け違えが、思わぬことの引き金になったりします。

知覧から飛び立ったパイロットは、片道分の燃料しか入れてもらえなかった。もともと飛行機は、飛び立ったら「必ず地上に還ってくることを期待して」作られています。だからこそ着陸装置がある。「還ってこないことを期待して送り出された」彼らのことを思うと、ただただ悲惨としか言えません。
ちなみに中島「剣」キ-115という機種は、最初から特攻専用に設計されているので、離陸後に車輪を捨てて機体を軽くしてから上昇するのだそうです。こんなひどい話が他にあるでしょうか。

今日、日本各地を飛び立つ飛行機は、100%安全に着陸することが当然とされ、また誰もがそうであると堅く信じている飛行機です。昔より人間が賢くなったとは必ずしも思いませんが、「平和」という面では多少なりとも「ましな世の中」になってはいるのだ…と思います。
それでも、不測の事態は起こり得る。123便は日航有数のクルーが全力を尽くしても還ってこれなかったのです。

空が泣いています。亡くなった人たちの涙です。

特攻観音に祀られている、先の戦争で亡くなったパイロットの皆さん方に、空の安全と平和を、真心こめてお祈りしてきたいと思います。
飛び立ったすべての飛行機が、何事もなく目的地に着陸できることを願って。

🕊 🕊 🕊

#思い出づくり #旅写真 #鹿児島 #知覧 #特攻平和会館 #航空安全の日
知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)
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