「教えてください教えてください」

先日喫茶で菓子の添書の字が（2×14cmほど）、より良くなったと伝えたら、（どうやら私は達筆と思われているらしく）表題のようにきれいな字の書き方をお願いされました。

大人に字を教えるか〜？？、即答できませんでした。子供なら（できれば本人好みの）お手本通りに添削すればいいと思いますが、大人はどういうきれいな字を書きたいかで色々異なると考えます。

例えば、おしゃれなら「とにかくそれなりに」でもいくらでも方向性がありますし、自分の内面とリンクさせその相互作用でどちらも伸ばすこともできます。おしゃれでもあまり魅力のないおしゃれもありますし、おしゃれでなくても魅力的もあります。

などと説明すると、『そこまで考えてなかったです。とにかくきれいな字を書きたかったです。先輩の○○さんの字が好き。でも最近異動してお手本が足りない』そうで、それなら○○さん真似るのが1番だと思うなどと話していました。

数日前の写真右側も以前より良くなったと思いましたが、今日の左側は躍動感が加わりより迫真性が出たと思いました。

そう話し、少し本人の字への思いがつかめたので、「一つ技術的なことを言うと「ゆ」の入りや「た」の2角目など、いつも丸めているから、丸めるか反るか（まっすぐか）など、少し試してしっくりくることを見つけてみたら」と言いながら試し書きしたら、瞳をきらきらさせてうなずいて、そのメモを持っていきました。

私はリピーター気質で、新規開拓はとても気に入った時だけです。言い換えると体験を広げるより深める方が好きです。店で字を教えるとは思いませんでしたが、それが深めるいい点だとも思います。 #jaltrico