「半島」とは「三方位が水に接している陸地」のこと。そこには、独特の地形だからこその“旅の醍醐味”がたくさん詰まっています。社内公募で選ばれた客室乗務員「JALふるさと応援隊」たちが、半島の魅力を語り合う本連載、今回のテーマは「宇土天草半島」です。
当連載は半島の「食」を中心に取材記事を配信する半島応援メディア「半島は日本の台所」(株式会社光文社が運営)との連動企画! 紹介された特産品が買える 特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」も同時オープン。
■特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」
「JALふるさと応援隊」が日本の12半島の絶品グルメをご紹介。プレゼントキャンペーンや、気になる商品の購入もできます。
熊本県天草市(旧本渡市)出身。食やお酒に関心が高くソムリエや唎(きき)酒師など、食にまつわる資格を取得している。「天草は私にとって、生まれてから18年間過ごした大切な故郷。美しい海や山に囲まれた自然豊かな土地であることから、新鮮でおいしい食べ物がたくさんあるだけでなく、イルカウォッチングやSUPなどアクティビティも充実しています。宝島と呼ばれている天草の魅力をより多く知っていただけるように努めていきたいです」 | |
井上さん |
熊本県人吉市出身。高校生まで地元で育つ。「地元を離れてからより一層、熊本の魅力に気付かされました。なかでも天草は幼い頃の家族旅行の定番。亡き曾祖父母とよく訪れていた場所でもあります。今では母になった自分が子どもと一緒に訪れる地になりました。そんな私自身の経験からイルカウォッチング、天草の観光スポット物産館「藍のあまくさ村」など外せない観光スポットの魅力をお伝えできればと思います」 | |
味岡さん |
熊本県熊本市出身。大学進学とともに上京。「学生時代の部活動の練習や試合等で宇土、天草へよく訪れておりました。名物である、「うと餅」や「小袖餅(こそでもち)」が大好きで訪れた際にはよく購入していました。おいしいものや、美しい自然がある宇土天草地域の魅力を発信していくことで今より多くの方が熊本を訪れてださると嬉しいです」 | |
吉田さん |
熊本県中部に位置する宇土天草半島は、有明海や八代海に面した地域です。最寄りの阿蘇くまもと空港からは車で45分、バス・電車で1時間40分で訪れることができます。
三角西港(みすみにしこう)
「天草の﨑津集落」「三角西港(みすみにしこう)」など世界文化遺産に認定されている地域や、潮がひいた海岸の砂地に曲線が現れる「御輿来(おこしき)海岸」、同じく干潮時だけに現れる海に続く道「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」などの絶景スポットも。歴史と絶景を両方楽しむことができる地域です。
有明海の御輿来(おこしき)海岸
長部田海床路(ながべたかいしょうろ)
また有明海ではのりの養殖が盛んなほか、ネーブルオレンジ、デコポン、アンデスメロンなど果物の栽培でも有名です。
ーー では早速、皆さんの推しスポットを教えてください
味岡さん:天草市の五和町での「イルカウォッチング」へは、ぜひ訪れていただきたいですね。天草に生息する野生のイルカに出会えるアクティビティです。遭遇率は90%くらいと言われていて、私は2回訪れて2回とも見ることができました。数え切れないほどのイルカの群れを間近で見ると、とても感動します。
1年を通して行っているアクティビティですが、ベストは過ごしやすい気温の4月、9月ごろ。乗船時間が約1時間と長いので、乗り物酔いする方は酔い止めのお薬を持参することをおすすめします。
(写真左)イルカウォッチングの様子。(写真右)船の側まで挨拶にきてくれるイルカも(写真:味岡さん提供)
味岡さん:五和町にイルカウォッチングを提供しているところはいくつかありますが、私が訪れたのは「天草 イルカウォッチング受付予約センター」というところ。2階がレストラン、1階がお土産屋さんになっています。食事をしたりお土産を見たりできるので、ここだけでも半日くらい楽しく過ごせると思います。
ちなみに乗船場の近くにある「天草風自家製カレー屋珊瑚礁」というカレー屋さんも推しスポットです。昭和レトロな店内がかわいくて、名物のスーパーカツカレーが絶品! いつも混雑しているお店です。店内に漂うカレーの匂いに極限まで食欲を刺激されます(笑)。
(写真左)こだわりを感じるレトロな雰囲気の店内。(写真右)スーパーカツカレー(写真:味岡さん提供)
味岡さん:もうひとつ、リニューアル前に訪れた「シードーナツ」という水族館が個人的に好きでした。約30年前にも訪れたことがあるのですが、そのときと雰囲気はほぼ同じ。昭和から平成にかけてのノスタルジックな空間を楽しむことができました。イルカの餌やり体験などもあり、子どもも大喜びでしたね。リニューアルされてからは行ってないので、近いうちに訪れたいと思っています。
シードーナツでのイルカ餌やり体験の様子(写真:味岡さん提供)
その近くには、商業施設「リゾラテラス天草」があり、ここでは絶景を眺めながら天草の特産物を使った食事を楽しめたり、天草の特産品が揃うお土産屋さんなどが充実しているので、ぜひこちらにも立ち寄っていただきたいです。
吉田さん:私の推しは天草にある創業70年の「吉永製パン所」というパン屋さんです。
しおパン(写真:吉田さん提供)
まだ訪れたことがないのですが、今とても気になっているところです。看板メニューの「しおパン」をお土産に頂いたことがあるのですが、まずレトロなパッケージが、キュンとするかわいさなんです。味は少し甘めの生地にちりばめられた塩がアクセントになっていて、いくらでも食べられそうなおいしさでした(笑)。
そのほか「いちごパン」「メロンクリームパン」など、どこか懐かしいような商品が揃っていて、お店のホームページを見ているだけでもとてもワクワクするお店です。いずれぜひ、行ってみたいと思います。
吉田さん:もうひとつご紹介したいのが、私の大好きな宇土市の名産「小袖餅(こそでもち)」が販売されている「小袖餅本舗」です。一口サイズのあんこ入りの餅菓子で、程よい甘さのあんこと柔らかい餅が相性抜群です。時間が経つと固くなってしまうので、当日中に食べるのがおすすめです。実家に帰ったときは必ず食べています。
小袖餅(写真:吉田さん提供)
味岡さん:実は私も大好きなお菓子がありまして、天草土産の定番になっている「天草サブレ」は小さい頃からずっと食べています。バター生地のクッキーで誰もが一度は食べたことがあるような素朴で懐かしい味です。個人的には止まらなくなる味だと思います(笑)。
サブレの形やパッケージは昔のまま受け継がれていて、レトロかわいい雰囲気も天草らしいと思います。地元の人以外にはまだまだ知れ渡っていない印象もありますので、天草に訪れたらぜひ試していただきたいです。
天草サブレ(写真:井上さん提供)
井上さん:私がおすすめしたいのは「ホテルアレグリアガーデンズ天草」。海が一望できる丘に建っており、新鮮な地元の食材をふんだんに使用した食事が楽しめます。
実家が天草にあるので宿泊で利用したことはないのですが、親戚の集まりで利用させていただいたことがあります。そのときに親戚とその家族が宿泊したのですが、客室がキレイで景色の良さにも感激していました。私自身はそのときにレストランを利用したのですが、お料理も絶品!新鮮でおいしいお魚に感動しました。
「ホテルアレグリアガーデンズ天草」のレストランで食べた舟盛り(写真:井上さん提供)
そして、このホテルで私が一番推したいのが「ぺルラの湯舟」という天然温泉施設です。露天風呂は海が一望できる「海の湯」と、木々に囲まれた「山の湯・森の湯」があり、大自然の中で絶景を楽しみながら温泉につかることができます。特に夕日を見ながらの露天風呂は最高ですよ。
天然温泉「ぺルラの湯船」(写真:ホテルアレグリアガーデンズ天草ご提供)
入浴料700円という手頃な価格で、温泉施設だけの利用もできるので地元の人も大好きなスポットです。私も天草に住んでいる友人たちもよく訪れています。
ホテルから徒歩圏内に本渡海水浴場というビーチがあるので、海のアクティビティを堪能した後に温泉に入って癒されるという楽しみ方もいいかもしれません。
リニューアル工事中の阿蘇くまもと空港(写真:味岡さん提供)
ーー 宇土天草半島の最寄りの阿蘇くまもと空港で皆さんのお気に入りスポットはありますか?
味岡さん:現在、2023年のリニューアルに向けて工事中の阿蘇くまもと空港ですが、国内線用の仮設のターミナルから、航空機の出入り口までの通路が今だけの隠れた穴場スポットだと思います。通路からちょうど良い高さでコックピット(旅客機の操縦室)が見えて運が良ければ機長と目があって手を振りあったりすることもありますよ。そんな場面に遭遇できたら感動ですね。
井上さん:私のお気に入りは、去年「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の一環で設置された漫画『ワンピース』の「麦わらの一味」の巨大パネルです(作者の尾田栄一郎先生は熊本県出身です)。パネル前は写真スポットになっていてとても人気です。
ONE PIECE熊本復興プロジェクトのパネル(写真:井上さん提供)
今は工事中で仮設部分も多いですが、リニューアル後の阿蘇くまもと空港は、DX技術を活用した最先端の空港になるとのことです。どんな空港になるのか私自身も楽しみにしています。
吉田さん:飛行機好きならご存じの方が多いかもしれませんが、熊本空港は機体の撮影スポットとしても人気です。訪れた際には飛行機の撮影を楽しむのもいいかもしれません。離着陸時に滑走路横の道路を見るといつも写真を撮っている方がいらっしゃいます。特に11月~1月にかけては、滑走路上に夕日が沈み、飛行機と重なるシーンが見どころで有名です。
天草エアライン(写真:井上さんご提供)
また先ほど「イルカウォッチング」のお話が出ましたが、天草エアラインという航空会社が運航するたった1機のイルカデザインの機体にも注目です。空港内で見ることができたら、とても貴重ですのでぜひ写真を撮ってみてくださいね。
宇土天草半島についての知識をより深めようということで、JALふるさと応援隊の皆さんにそれぞれ宇土天草半島クイズを考えてもらいました。正解は記事のいちばん下に。ぜひ皆さん考えてみてください。
Q.天草には「ぶたあえ」という郷土料理がありますが、豚肉は使われておらず豚肉の代わりにあるものが使われています。それはなんでしょうか?
Q.天草の観光スポット物産館「藍のあまくさ村」では、天草名物「◯◯」の工場見学ができます。「◯◯」とは?
Q.天草はいくつの島から構成されているでしょうか?
宇土天草半島の魅力が詰まった商品一覧
宇土天草半島の魅力をたっぷりと感じられるお取り寄せグルメをJALふるさと応援隊が実際に味わってみた写真とともにレコメンド。紹介されている商品はすべて「JALショッピング」で購入することができます。
「2種類ともにスープには天草大王の鶏ガラ、麺には天草の塩が使用されていて、天草らしさを感じる商品です。本格的なちゃんぽんやラーメンがお家で簡単に楽しめるので、お土産にとても喜ばれると思います。食にこだわりのある方へはもちろん、10食セットですので、ご家族と同居されている方へも贈りやすいと思います」(井上さん)
「天草大王ラーメン(写真左)の鶏豚骨スープは、濃厚でありながらもしつこくなく、最後の1滴まで飲み干すことができる味。細麺でスープともよくなじみます。焦がしニンニクの黒マー油の香りも最高でした。お手製の鶏チャーシューと熊本ラーメン特有の紅生姜を添えていただきました。
天草ちゃんぽん(写真右)は、天草大王を使用した鶏ガラが効いており濃厚でコクのあるスープでした。もちもちぷりぷりの麺は濃厚なスープによく絡みおいしかったです。今回は、私がいつもストックしている天草産のあおさを入れてアレンジしています」(井上さん)
「九州のお味噌は基本的に甘いのですが、この3種もしっかり甘さがありました。特にさくら肉味噌は一番甘みが強く、印象に残るおいしさでした。素材の歯ごたえや繊細な風味があるので、お豆腐に載せたり、焼き茄子に載せたり、できるだけ“そのまま”楽しむのがいいかなと思いました」(味岡さん)
「にんにくみそはラーメンの味変に。今回は塩ラーメンでしたが、豚骨ラーメンにも相性抜群だと思います。またシンプルに生野菜のディップとしても使用し、単品だけでなくマヨネーズ&お酢を足して酸味の効いたアレンジもしてみました。野菜が苦手なお子さんでも食べやすくなるのではないでしょうか。さくら肉味噌は、馬肉のゴロッとした食感と味噌の甘み、そして生姜の爽やかさが奏でる三重奏で白米が止まりません。おにぎりでその味を楽しみました」(味岡さん)
「シャインマスカットのコンフィチュールは自然な甘みで、食事に合わせやすいと感じました。シャインマスカットレーズンは、おいしさが一粒にぎゅっと濃縮されています。間食や食欲のない朝にもいいかもしれせん」 (吉田さん)
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JALふるさと応援隊も登場!宇土天草半島の魅力をより詳しくご紹介しています。
井上さんの宇土天草半島クイズの答え
3.たこ
味岡さんの宇土天草半島クイズの答え
1.真鯛ちくわ
吉田さんの宇土天草半島クイズの答え
3.120
編集・取材:坂本アヤノ 撮影:藤本孝之