願はくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ（西行『山家集』）

昨日は、旧暦二月十六日。月は十六夜月。
今朝、４時頃に満月を迎えました。

旧暦二月（如月）の満月といえば、この和歌です。

西行のすごいところは、本当に桜の季節の満月ちかくに旅立ったところ。

いっしょにお花見をしていた友人が病床にあったとき、
桜の花びらを便りに入れて、皆で手紙を送った。

春は彼女を偲ぶ季節。

死について考えることは、生を考えること。
その機会を与えてくれた彼女に感謝。
今も皆の心に生きている。

写真は、昨日の散策で撮影した１枚。

本日は、旧暦二月十七日。立待月。

二十四節気、春分。
七十二候、桜始開（さくらはじめてひらく）。

すこやかに、すてきな時間を。

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