#十人十旅
私は還暦を過ぎた視覚障碍者。その十三年近く前の交通事故により左半身の
肩、膝、足の甲と断裂、粉砕骨折と眼底骨折をするような大きな事故を経験し、当時は持病の関係で、全身麻酔が出来ないと言う理由から膝の外科的手術を断念し、保存治療で十年間位は、自己リハビリを中心に痛くて辛い日々を送って来ました。その上持病の悪化や目に特定疾患、肺高血圧症と言う特定疾患を患い、二つの特定疾患と持病の肝硬変から肝で、切除手術を二回を経て、普段はヘルパーさんの力を借りて生きていたのが、約二年半前に左膝人工関節置換術を受けかなり痛みの軽減に繋がった事も手伝い、旅行全国支援を利用して、思い切って生きている間に、自身の力で何とか動ける間にと奮起し、昨年末から毎月の様に主にJALパックを利用して日織旅を楽しんでいます。勿論、空港内等はJALなどの支援を受けていますが、空港から一歩出たら完全に一人。事前に情報を精査しては行くものの実際とはやはり違って何時も案外、大げさに言うと命がけの様な旅を楽しんでいます。昨年末から言えば、函館で海鮮丼を食べる、網走で砕氷船で流氷を視る、鹿児島は亡くなった母の里帰りを、金沢は人に勧められて観光、今月六月はは長崎で軍艦島上陸と原爆資料館や出島等の観光を果たし、来月は自己の誕生日を沖縄は那覇市で迎えようとしています。私は視覚障碍者ではあるが視力は未だ残っているのと主な症状は視野欠損なので、明るいうちは未だ、杖で歩けるのでポジティブに生きています。
ツアー等にも参加したい場所もあるのですが、人様に要らぬ気を遣わせたり迷惑をかけたりするのが嫌で一人旅を選んでいます。一人旅の最も良い所は、どれだけ計画を立てても何処かで失敗して、実際転んでケガをして帰宅したり、行く先々で色んな人に助けてもらったり、計画以上に歩くことになったりとツアーでは経験出来ない様な事が毎回起こるので楽しんでいます。
まだまだ、歩けるうちは、目が見えている間は、一人旅を楽しもうと思っています。