「半島」とは「三方位が水に接している陸地」のこと。そこには、独特の地形だからこその“旅の醍醐味”がたくさん詰まっています。社内公募で選ばれた客室乗務員「JALふるさと応援隊」たちが、半島の魅力を語り合う本連載、今回のテーマは「佐田岬(さだみさき)半島」です。
当連載は半島の「食」を中心に取材記事を配信する半島応援メディア「半島は日本の台所」(株式会社光文社が運営)との連動企画! 紹介された特産品が買える 特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」も同時オープン。
■特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」
「JALふるさと応援隊」が日本の12半島の絶品グルメをご紹介。プレゼントキャンペーンや、気になる商品の購入もできます。
愛媛県東温市出身。高校生まで過ごした愛媛県に恩返しがしたく、2022年からJALふるさと応援隊に。「応援隊になってから愛媛県の高校の修学旅行チャーター便などを担当し、素晴らしい経験をさせていただきました。日増しに愛媛愛が深まっています。今後も愛媛へ行きたい!と思っていただけるような魅力的な情報発信を心がけたいと思います」 | |
岡本さん |
愛媛県今治市出身。「お刺身、鯛めし、焼き鳥、焼き豚、卵飯、ポンジュース、ラーメン屋さんのおでんなど、おいしいものがたくさんある愛媛の魅力は計り知れません。また愛媛県と聞いて佐田岬半島と思いつく方はまだまだ少ないと思いますので、ぜひこの機会に、多くの方に愛媛の魅力を知っていただきたいです」 | |
﨑山さん |
神奈川県横浜市出身。現在家族が愛媛県松山市と八幡浜市に住んでおり、そのご縁もあって2022年から愛媛県のJALふるさと応援隊に。「佐田岬半島を始めとする愛媛県の魅力を、第三者の目線から発掘・発信していきたいです。『愛媛を元気に!』をテーマに愛媛県に貢献できるようにつとめていきます」 | |
富井さん |
愛媛県伊方町に属している佐田岬半島(さだみさきはんとう)は、四国の最も西に位置しており、日本列島で一番細長い半島として知られています。先端にある佐田岬に立つ白い佐田岬灯台からは、晴れた日に九州を遠望することができます。
佐田岬
また宇和海(うわかい)と瀬戸内海に面しており、岬アジ、岬サバや伊勢エビ、サザエ、テングサなどの水産業が盛んです。愛媛県は柑橘類の栽培で知られていますが、佐田岬半島においては、斜面を段々畑にしたナツミカン栽培も行われています。
ーー では早速、皆さんの推しスポットを教えてください
岡本さん:佐田岬といえばここ!というスポットは「佐田岬灯台」です。アクセスが少し大変ですが、ツーリングやドライブ好きの方であれば海岸線を走りながらの道中を楽しめるのではないでしょうか。
佐田岬灯台
岡本さん:松山方面から、佐田岬に向かうのであれば、その途中にある定番スポットが「下灘駅(しもなだえき)」です。駅のホームから見える海は少しでも長く電車を待ちたくなる気分になります(笑)。晴れている日には青い空と青い海の組み合わせが楽しめますし、夕方のサンセットもきれいです。ここは地元の人もたくさん訪れるところです。
「下灘駅(しもなだえき)」のホーム(写真:岡本さん提供)
ちなみに「佐田岬灯台」の手前にある「椿山(つばきやま)展望台」はハートのモニュメントがあり、”恋人たちの聖地“と呼ばれています。カップルやご夫婦で訪れた際には素敵な写真を撮ることができると思います。
岡本さん:ドライブ、お散歩、美しい景色を眺めたあとは「佐田岬はなはな」という食事処もおすすめです。ここは母が好きな場所で、しらす丼が絶品と聞きました。限定で伊勢エビがのっている丼ぶりなども人気メニューです。
﨑山さん:私の推しスポットは「八幡浜市(やわたはまし)」です。みかんの生産地で有名ですが、それ以外にも八幡浜市ならではの名産やおいしいグルメがたくさん楽しめます。その中でも私が特に好きなのが、地元の人に親しまれているちゃんぽんです。
ちゃんぽん亭イーグル(写真:富井さん提供)
店によってさまざまな特徴があり、種類豊富に楽しめるのですが八幡浜市らしい特徴でいうと、太麺と海鮮の組み合わせや、じゃこ天が入っているものなどがあります。食べ比べてみるのも楽しいと思います。
八幡浜市のホームページには「ちゃんぽんマップ」という八幡浜市内のちゃんぽん屋さんを紹介した地図が掲載されているのでこちらも参考にしてみてください。
八幡浜市ちゃんぽんMAP
富井さん:私も「八幡浜市(やわたはまし)」にぜひ訪れていただきたいなと思います。海と山に囲まれた自然豊かな町で、のんびりとした気持ちになれるところです。
﨑山さんのお話にあったとおり、八幡浜市はみかんの名産地ですが町から見える山一面のみかんの木は圧巻です。山一面がオレンジ色に染められているかのようで初めて見たときはとても感動しました。そんな八幡市で食べるみかんは格別です。訪れたときはいつもおいしくいただいています。
八幡浜市役所の前に栽培されている大きなみかんの木(写真:富井さん提供)
ーー 佐田岬半島の最寄りの松山空港で皆さんのおすすめスポットはありますか?
﨑山さん:やっぱり展望デッキですね。大きな空港ではないので、その分飛行機がとても近くで見られるところが魅力です。ボーディング・ブリッジ(※)から展望台にいる母に手を振っても認識してくれました。
松山空港展望デッキ(写真:﨑山さん提供)
また展望デッキ内の柵は、真ん中に隙間があって飛行機を眺めやすいだけでなく、ここからレンズをのぞかせれば迫力ある飛行機の写真を撮ることもできます。
岡本さん:地元の人なら見慣れてしまっている砥部焼(とべやき)のモニュメントや、みかんジュースタワーなど空港内には愛媛県を感じられるオブジェがたくさんあります。保安検査を通った所や、飛行機から降りて預け荷物を受け取るエリアに進むときに見られるポンジュースなどの広告も愛媛らしいあたたかさを感じますね。
みかんジュースタワー(写真:﨑山さん提供)
なかでも、みかんジュースタワーは溢れんばかりに流れるみかんジュースが迫力満点です。撮影スポットとしてもおすすめです。
富井さん:私は2階にある鯛めしで有名な『かどや』さんがお気に入りスポットです。ボリュームがあって食べごたえのある鯛めし定食をいただくのが毎度の楽しみなんです。
『かどや』鯛めし定食(写真:富井さんご提供)
また松山空港の2階にあるレストラン『CHEF'S KITCHEN』さんは、中休みの14時から16時の間、店内を開放していて待合室として自由に使えるようになっているんです。さらに空港には、サイクリスト、お遍路(へんろ)※さんのための更衣室があり、四国の空港ならではだなと感じますね。
それと気づきにくいんですが、1階のチェックインカウンターのそばにみかんの木のステンドグラスがあるんです。ここは撮影スポットとしておすすめですね。
みかんの木のステンドグラス(写真:﨑山さん提供)
※「お遍路」とは約1200年前に弘法大師(空海)が修行した88の霊場をたどる巡礼のことで、その巡礼をする人のことを「お遍路さん」と呼びます。
佐田岬半島についての知識をより深めようということで、JALふるさと応援隊の皆さんにそれぞれ佐田岬半島クイズを考えてもらいました。正解は記事のいちばん下に。ぜひ皆さん考えてみてください。
Q.全長約40kmの日本1細長いともいわれる佐田岬半島。1番細い部分の幅はどのくらいでしょう?
Q.佐田岬から他の2県が見えます。どこの県が見えるでしょうか?
Q.八幡浜市で収穫されるみかんは愛媛全体の何%を占めているでしょうか?
佐田岬半島の魅力が詰まった商品一覧
佐田岬半島の魅力をたっぷりと感じられるお取り寄せグルメをJALふるさと応援隊が実際に味わってみた写真とともにレコメンド。紹介されている商品はすべて「JALショッピング」で購入することができます。
「朝ご飯のパンやヨーグルトに大活躍。またおもてなしとして、ケーキやクラッカーに添えるだけでも食卓が華やぎます。甘すぎず、素材がきちんと感じられるところも魅力。また、ゆず生姜のジャムの中には星型にくり抜いた生姜が入っていて、それがとても可愛らしいんです。写真映えも間違いなしですね」(﨑山さん)
「朝食のパン(写真左上)やヨーグルト(写真左下)だけでなく、魚の煮物(写真右上)などの料理にも活躍。クラッカーに生ハムやクリームチーズを一緒にのせてワインのおともに(写真右下)。見た目がリッチなので贈り物にもぴったりだと思いました」(﨑山さん)
にのみやシスターズ×愛媛JALふるさと応援隊スペシャル対談\世界が認めたコンフィチュール。愛媛の柑橘をまるごと使用/ 愛媛県産のみかんや季節の果実を使った手づくりコンフィチュール(ジャム)のブランド「ニノズコンフィチュール」。こちらを立ち上げた「にのみやシスターズ」こと、にのみやよりこ&にのみやせいこ姉妹、実はおふたりともJALの元客室乗務員です。今回は特別にJALふるさと応援隊×スペシャルインタビューを実施しました。 富井さん:なぜ、コンフィチュールを作ろうと思ったんですか? せいこさん:2010年、仕事を辞めて愛媛の実家に帰っていたんですが、近所の方が柑橘をたくさんくださったんですね。とても二人では食べきれない量だったので長期保存するためにマーマレードにしたというのが始まりです。 もともと母が毎年、柑橘の季節になるとマーマレードを作っていたので、私たち姉妹にとっては母の味のひとつ。なのでそれは自然な流れだったのですが、いただく柑橘の量はとても多く、出来上がるマーマレードジャムも大量…今度はそれを友人に配っていたらとても好評だったんです。 それが嬉しかったこともあって、そこからいろいろな種類を作り始めたんですね。もちろん最初は失敗も多かったのですが、試行錯誤を繰り返していくうちにいつの間にか「販売してみない?」と声をかけられるようになり、そのあともさまざまな縁が重なり本格的に販売することになったんです。 岡本さん:愛媛産の柑橘だけを使用、無添加、低糖、すべて手作り…などたくさんのこだわりがつまっている商品ですが、そのこだわりについて教えてください。 よりこさん:コンフィチュールの作り方はたくさんありますが、ニノズコンフィチュールは作るのにとても手間暇かかっています。数ある手作りコンフィチュールの中でも多い方なのではないでしょうか。 さらに愛媛は柑橘の産地なので、新鮮な素材を使えるというところが強み。私たちは皮まで丸ごと使います。 外皮をむき、内皮から実をひと房ずつむいて取り出し、内皮と種を煮て自然のペクチンを取り出し、皮は長さ2センチ厚さ2ミリに揃えて切ります。これは見た目の美しさもありますが、厚みがバラバラだと湯がく時間が変わってくるので食感が変わってくるんです。 この皮、果肉、果汁、内皮を煮だして作ったペクチン、これを合わせて作ります。丁寧に時間をかけて下処理したものに火を入れ、それぞれの柑橘の味、色、香りを出したコンフィチュールを作ります。 﨑山さん:ワールド・マーマレード・アワードで最高金賞を受賞されている「ゆず&生姜マーマレード」は、特に星型の小さな生姜がとてもかわいいですね。 せいこさん:実はこの「ゆず&生姜マーマレード」は、前年に金賞まではいただいていたんですね。で、その当時の商品は星型の生姜ではなかったのですがその上の最高金賞をとるためにはどうしたらいいか、二人であれこれ試した結果、青レモンマーマレードで使っていた星型を生姜に使ってみようということになりました。 ひとつひとつ星型に切り抜くのは大変な手間ですが、「星に願いを」と気持ちを込めながら作っています。 ワールド・マーマレード・アワードのチーフ審査員ダン・レパードさんに「ニノズコンフィチュールは美味しいだけでない、洗練されていて美しい」と言っていただいて最高の評価をいただけたなと思いました。 <プロフィール>にのみやよりこ(左)&にのみやせいこ(右)姉妹。日本航空株式会社の客室乗務員からコンフィチュール職人に転身。出身地の愛媛県を拠点に、2010年より姉妹でコンフィチュール専門の「ニノズコンフィチュール」ブランドをスタート。英国開催のマーマレードの世界大会「ワールド・マーマレード・アワード」で2015年より連続受賞。2018年には「ゆず&生姜マーマレード」で最高賞のダブルゴールド賞を受賞した他、8品で金賞受賞。 味はもちろん見た目もこだわりがつまった芸術作品のようなコンフィチュール。ぜひ一度お試しください。 |
「お魚とお野菜が入っていて栄養満点です。解凍してさっと揚げられるので簡単にできますし、できたてのサクサクジューシーな食感はまるでお肉を食べているようです。お酒のおつまみにはもちろんのこと、お子さまにもおすすめ。老若男女に受ける一品だと思います!」(岡本さん)
「小さい頃、母がよくじゃこカツサンドイッチを作ってくれて、大好物でした。なので、イチオシはパンに挟んで食べる楽しみ方です(写真左)。もうひとつはカレーにトッピングしたじゃこカツカレー(写真右)もおいしかったです。そのまま食べても楽しめますが、3枚3パックと量があるのでいろいろアレンジしてみるのがおすすめです」(岡本さん)
「コクと旨みに定評がある『媛っこ地鶏』を楽しめる、親子丼、カレー、炊き込みご飯の3種です。どれも味、食感ともにしっかりとした地鶏らしさを感じることができました。また、この『いなほ農園』さんでは『媛っこ地鶏』のお取り寄せも可能とのこと、3種を楽しんだ後に試してみたくなりました」(富井さん)
JALふるさと応援隊も登場!佐田岬半島の魅力をより詳しくご紹介しています。
﨑山さんの佐田岬半島クイズの答え
3.800m
岡本さんの佐田岬半島クイズの答え
1.大分県と山口県
富井さんの佐田岬半島クイズの答え
2.50%
編集・取材:坂本アヤノ 撮影:藤本孝之