「半島」とは「三方位が水に接している陸地」のこと。そこには、独特の地形だからこその“旅の醍醐味”がたくさん詰まっています。社内公募で選ばれた客室乗務員「JALふるさと応援隊」たちが、半島の魅力を語り合う本連載、今回のテーマは「江能倉橋島(えのうくらはしじま)半島」です。
当連載は半島の「食」を中心に取材記事を配信する半島応援メディア「半島は日本の台所」(株式会社光文社が運営)との連動企画! 紹介された特産品が買える 特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」も同時オープン。
■特設サイト「HANTO DELICIOUS(半島デリシャス)」
「JALふるさと応援隊」が日本の12半島の絶品グルメをご紹介。プレゼントキャンペーンや、気になる商品の購入もできます。
東京都出身。「父が広島県福山市出身で、昔から祖父母の家がある広島に訪れることが多く、なじみのある地域でした。子どものときに、道路の脇の用水路にいるザリガニをよく釣って遊んだ思い出があります。広島県はとても広いので、私の知っている広島はまだほんの一部です。これからもっと広島の魅力を探求しながら、ふるさと応援隊の活動を通じて少しでも地域活性化のお役に立ちたいと思っております」 | |
川崎さん |
広島県倉橋島出身。「江能倉橋島はJALに入社するまで、生まれ育った地域です。今回この企画に携わることができて大変嬉しく思っております。後半の江能倉橋グルメの実食レポートで紹介した『牡蠣みそセット』は地元の工場で作られているものです。このように食を通じて全国に江能倉橋島を知っていただけることが嬉しいと同時に、地元の応援に携わることができることを誇りに思います」 | |
京極さん |
広島県府中町出身。「上京するまで穏やかな瀬戸内海に見守られながらのびのびと育ちました。地元から離れて改めて実感するのは、広島の観光スポットの魅力や食のすばらしさです。なかでも、江能倉橋島は、瀬戸内海をドライブするのが好きで自然と足を運ぶことが多かったところです。四季によっていろいろな表情を見せてくれるので、訪れる季節によってそれぞれ良さがある場所だと感じています」 | |
水谷さん |
広島県の南西部に位置し、江田島、能美島、倉橋島などからなる江能倉橋島。温暖な気候を生かしたサイクリング、ハイキング、カヌー、釣りなどのアウトドアを楽しめる場所としても人気です。食は瀬戸内海の豊かな恵みが詰まった広島名産の牡蠣や、カタクチイワシを加工した「音戸ちりめん」などで知られています。
「音戸の瀬戸」にかけられた音戸大橋
そして、広島県呉市と倉橋島の間に存在する海峡「音戸の瀬戸」にかけられた朱赤の「音戸大橋」や「第二音戸橋」は、江能倉橋島をあらわすシンボルともいえる絶景スポットです。また昔ながらの街並みが今も残る呉市音戸町の「音戸銀座街」は、その街自体が観光スポットとして親しまれています。
ーー では早速、皆さんの推しスポットを教えてください
京極さん:天然温泉「くらはし桂浜(かつらがはま)温泉館」と、周辺の桂浜エリアが推しスポットです。このあたりの一番の魅力はゆったりとした時間が流れているように感じられるところ。海も山もあって、空気がキレイ…そして繁忙期でも人でごった返すことはなく、いつでも穏やかさを感じます。
くらはし桂浜温泉館(写真:呉市役所観光振興課ご提供)
「くらはし桂浜温泉館」は実家の近くで子どもの頃、親戚の集まりでよく訪れていました。食事は海鮮がメインで、その日採れたお魚によってメニューが変わります。新鮮な海鮮だけでなく、名産のちりめんじゃこを使ったかき揚げなど地元ならではの料理を楽しむことができます。
また温泉館の目の前には海水浴場があり、夏は海で遊んだあとに温泉に浸かるという楽しみ方もできます。海、温泉、瀬戸内海の景色、島食材を使った料理と旅の魅力が詰まっています。
川崎さん:まだ訪れたことがないのですが、広島県呉市と倉橋島をつなぐ「音戸大橋」のたもとにあるカフェ「天仁庵(Ten Jin An)」が、今すごく気になっています。こちらは130年営業してきた呉服屋さんが思い切ってカフェに改装オープンしたという、地元でも人気のカフェです。
四季折々の食材を使った11品目がのったお膳「Shunpuランチ」(写真:天仁庵さんご提供)※季節によって食材やメニューが変わります
高級感のある木材の家具を基調とした店内は大人の落ち着いた空間。このおしゃれな雰囲気を楽しみながら、地元の食材を使ったランチやスイーツを食べてみたいですね。近いうちに訪れたいと思っています。
水谷さん:最近、江能倉橋島におしゃれなカフェが増えているという話を聞くのですが「5 COFFEE MARKET (ファイブ コーヒー マーケット)」もそのひとつ。穏やかな瀬戸内海を眺めながら、ウッド調の落ち着いた店内でゆっくりと時間を過ごすことができます。晴れた日には海の向こうに山も見えて、その景色の良さから観光の方だけでなく、地元の方も多く訪れているそうです。
「5COFFEE MARKET(ファイブコーヒーマーケット)」でランチ(写真:水谷さん提供)
また広島で絶景を眺められるところといえば、「高烏台(たかがらすだい)展望台」。音戸大橋を真下に見下ろし、瀬戸内海を一望でき、山景色もとてもキレイです。山頂までドライブして、この展望台で夕日を見たのですが、それも絶景でした。広島は橋が象徴的ですので、広い海と山、そこに橋が組み合わさった風景にはとても広島らしさを感じます。
「高烏台展望台」からの景色(写真:水谷さん提供)
ーー 江能倉橋島(えのうくらはしじま)半島から車でアクセスする場合は広島空港が一番近いですが、皆さんのおすすめスポットはありますか?
川崎さん:広島空港にある「にしき堂」では、広島の銘菓である「もみじ饅頭」を1つから購入することができます。たくさんの種類を楽しめるので、自分へのお土産にもぴったりですね。特に私のお気に入りは「生もみじ」です。しっとりもちもちした食感がクセになりますね。
「にしき堂」で買った生もみじと広島東洋カープキューピー(写真:川崎さん提供)
また広島東洋カープグッズも空港内の各所のお土産屋さんで販売されています。選手のタオルやTシャツなどグッズも豊富でファンの方ならテンションが上がること間違いなしですね。私は自分へのお土産にキューピーコラボを購入しました。かわいらしくてとても気に入っています。
京極さん:広島空港に立ち寄った際には必ず買って帰るものがあるのですが、「がんす」ってご存じでしょうか?長年愛されている呉市民のソウルフードで、たっぷりの玉ねぎ・唐辛子を練り合わせた白身魚のすり身生地をパン粉で揚げた「練り物フライ」です。
みやけの「うまいでがんす®」
「がんす」は方言で「〜ございます」という意味を持っており、丁寧な場面や目上の方に遣う素敵な言葉だったので商品名に選ばれたそうです。広島空港には「みやけのうまいでがんす®」という商品があり、「おいしゅうございます」のキャッチコピーで人気商品の一つとして買うことができます。
そのまま手軽に食べたり、うどんのトッピングに使われていたりしますね。本来の魅力を引き出すために、ご自宅ではトースター等で焼いて「サクサクのパン粉」で食べていただきたいです。私はよく母がお弁当に入れてくれていました。「後から広がるピリ辛感」と「玉ねぎのシャキシャキ感」がクセになる美味しさです。
ちなみに「〜でがんす」という方言は古く、現在は日常生活で話されることはほとんどない幻の方言です。
水谷さん:私も「かき醤油味付けのり」と「あなごめしの素」を広島空港に立ち寄った際には、必ず買って帰りますね。「かき醤油味付けのり」は小さい頃からよく食べていたものでして、一般的な味付けのりと比べると味が少し濃く、牡蠣の風味も楽しめるのが特徴です。
こういった簡単に食事に取り入れられるものを買って帰ると、自宅でも手軽に広島を感じることができるので、お家でも旅の余韻を楽しむことができるかもしれませんね。
「かき醤油味付けのり」(写真:広島海苔ご提供)
もうひとつ、広島空港のフードコートにある「尾道・広島ラーメン 麺屋 雄」もおすすめです。私は豚骨と醤油を混ぜた豚骨醤油がベースとなっている広島ラーメンがあっさりとしていて大好きなんですが、搭乗時刻まで時間がなくてもサクッと食べられるので、最後まで広島グルメを堪能できます。広島にきた際にはぜひ食べていただけたら嬉しいです。
「広島ラーメン」(写真:麺屋 雄ご提供)
江能倉橋島半島についての知識をより深めようということで、JALふるさと応援隊の皆さんにそれぞれ江能倉橋島半島クイズを考えてもらいました。正解は記事のいちばん下に。ぜひ皆さん考えてみてください。
Q.音戸大橋の道路脇は、4月下旬から5月上旬にかけて“ある花”で満開になります。その花は何の花でしょう?
Q.倉橋島と呉市の本土側にある海峡のことを音戸の瀬戸と呼びます。この海峡は歴史上のある人物が切り開いたとされています。それは誰でしょうか?
Q.広島県江田島市のオリーブオイル「安芸の島の実」は、本場のイタリアのコンテストで何位を獲得したでしょうか?
江能倉橋島半島の魅力が詰まった商品一覧
江能倉橋島半島の魅力をたっぷりと感じられるお取り寄せグルメをJALふるさと応援隊が実際に味わってみた写真とともにレコメンド。紹介されている商品はすべて「JALショッピング」で購入することができます。
「なんといってもおいしいカキフライが誰でもお家で作れてしまうのが魅力的ですね。身がぎっしりで、貝柱もしっかりあり、揚げたてはふわふわです。衣は薄いので、冷めてもサクサクでした」(川崎さん)
「カキフライはソースで食べるイメージがありますが、今回はあえてゆずこしょう、マヨネーズ、みりん、砂糖、玉ねぎを合わせた自家製のタルタルソースで。広島産のレモンを絞ってさっぱりといただきました。おかずとしてはもちろん、ビールのおつまみとしても最高です!」(川崎さん)
[マルサ・やながわ水産]瞬間冷凍大粒カキフライ(20個)はこちら
「牡蠣の旬は冬ですが、このセットは1年中広島の牡蠣を楽しめるのが魅力だと思いました。牡蠣好きの人にはぜひお試しいただきたいですね。また牡蠣味噌や牡蠣美醤(かきびしょう)は、手軽に牡蠣の風味を楽しむことができると思います」(京極さん)
「牡蠣づくしランチを作ってみました。牡蠣美醤で味付けしただし巻き卵、牡蠣味噌のおにぎり、スモークオイスター、そこにれんこんの梅あえときんぴら、カキフライを添えています。私はお酒を一切飲まないのですが、お酒好きの方からするとおつまみにもぴったりだと思います」(京極さん)
[倉橋島海産]牡蠣屋がつくった広島かきオリジナルセットはこちら
「新鮮さにこだわったオリーブオイルで、色が濃くオリーブの香りや味を楽しむことができます。日常の食卓に登場する旬の焼き魚に塩とこのオリーブオイルをかけるだけで優雅な一品に早変わりします。出し汁に加えたり、コク出しなどうま味調味料にもなる万能オリーブオイルなので、料理の幅も一気に広がりそうですね」(水谷さん)
JALふるさと応援隊も登場!江能倉橋島半島の魅力をより詳しくご紹介しています。
川島さんの江能倉橋島半島クイズの答え
2.ツツジ
約8300本の紅白のツツジが咲き乱れます。
京極さんの江能倉橋島半島クイズの答え
1.平清盛
水谷さんの江能倉橋島半島クイズの答え
1.1位
日本初の偉業とされ、業界で注目されているオリーブオイルです。
編集・取材:坂本アヤノ 撮影:藤本孝之