8月に特集コラムでもご紹介した「JALふるさと応援隊」。ふるさと応援隊の公式アカウントでは、毎週さまざまな切り口で各都道府県の魅力をお伝えする投稿をしています♪
今回は「新潟県新潟市」にフォーカスし、4名の応援隊の皆さんに新潟市の魅力について語ってもらいました!
── まず、皆さんの自己紹介と新潟の応援隊になった理由について教えてください!
川端:私は新潟市出身なのですが、9歳までしか住んでいなかったため正直なところ記憶は少なかったんです。そのなかでも思い出に残っているのは、1月の誕生日に父が雪で滑り台を作ってくれたことです!食べ物でいうと「笹だんご」や「ぽっぽ焼き」が印象に残っていますね。
応援隊の応募の話を聞いたときに、このような機会がないと小さい頃に育った新潟に関われることがなかなかないのではと思い応募しました。
調所(ずしょ):私も新潟市出身で、両親や親戚に会うため年に2~3回帰省しては新潟での思い出に想いを馳せています。ふるさと応援隊募集の話を伺ったときに、私はこれまで自分のルーツをどれだけ知っていたかなと思いまして。中学・高校と新潟で過ごしましたが、大学から上京したため新潟の魅力をほとんど周りに伝えられていないと思い、さまざまな人に新潟の良さを届けたいという想いから応援隊になりました。
鈴木:私は生まれが新潟で育ちは東京なのですが、母の実家が新潟にあるため年に何回か帰省してはイベントを楽しんできました。母の実家がお寺をやっており、地元に密着したイベントを経験したことで、自分の中で新潟がルーツであり大切な故郷の一つと感じています。応援隊になったのは、故郷である新潟のために自分たちで行動し貢献ができるというプロジェクトが素敵だと思ったからです。
長谷川:私は新潟市出身で高校卒業まで新潟におり、大学で上京しました。新潟市の出身のため、生まれ育った新潟に恩返しがしたいと思い応募しました。新潟空港へはJ-AIRのみの運航のため、ふるさと応援隊の活動を通してJALと新潟の架け橋となり、コロナ禍でも皆さんの気持ちが少しでも晴れるような“新潟の魅力”を発信していきたいと思います。
── 新潟で生まれ、進学や就職などを機に新潟を出られた皆さんですが、離れてみて改めて気づいた新潟市の良さや、読者の皆さんにおすすめしたい観光スポットを教えてください!
鈴木:既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが「北方文化博物館」をおすすめしたいです。
「北方文化博物館」は越後随一の豪農・伊藤家の邸宅で、8,800坪の広大な敷地には主屋、大広間、茶室、蔵といった建物をはじめ、歴代当主によるコレクションなどの美術品が展示されています。
4~5月にはとてもきれいな藤棚、秋には色彩豊かな紅葉が見られることが有名で、大広間から眺める景色は必見です!冬の雪景色も美しく、いつ訪れても風情ある景色を楽しめる素敵な場所です。
お茶会などで使われているような文化的な建物でありながら、最近はある人気アニメの世界感に似ているということから若い世代の方にも興味を持っていただける場所となっています。今後インバウンドの需要が高まった際は、さらに話題となるのではないかと思います。新潟市にお越しの際はぜひお立ち寄りいただきたいスポットです。
長谷川:きれいな景色を眺めるなら「Befcoばかうけ展望室」もおすすめです!日本海側随一の高さを誇るため、天気が良い日には市街地はもちろん、日本海、佐渡島、五頭連峰などを一望できます。信濃川にかかる「萬代橋」は、1964年に起きた新潟地震にも耐えた国の重要文化財です。
展望室にはレストラン・ラウンジも併設されており、お食事はもちろん、おみやげやグッズが販売されているのでショッピングも楽しめますよ!
川端:今は「Befcoばかうけ展望室」という名称になっていますが、以前は「朱鷺メッセ展望室」という名前でした。人気米菓「ばかうけ」を製造・販売している栗山米菓さんが展望室の命名権を取得して「Befcoばかうけ展望室」という名前になったのですが「ばかうけ」も実は新潟が発祥の地なのですよ!
調所:私は「カーブドッチ ワイナリー」がおすすめです。さまざまな品種のぶどうを育てながらワイン造りを行っているのですが、広々とした畑の中にはワイナリーだけでなくレストランやホテルまであり、ぶどう畑に囲まれて宿泊することもできるんです。新潟にいながらヨーロッパのような雰囲気を楽しめるので、海外旅行気分を味わいたい人にもおすすめですよ!
鈴木:新潟の古民家をリノベーションされているドイツ出身の建築デザイナー、カール・ベンクスさんがカーブドッチ ワイナリーのレストラン「薪小屋」を手掛けていて、新潟の古民家とドイツの建築を融合させたお洒落な空間で新潟の美味しい料理を楽しむことができます。
私はここの「越後もちぶた」を100%使用したソーセージがお気に入りです。近隣の農家さんが飼育した「越後もちぶた」を新鮮な状態で仕入れ、その日のうちに加工することで豚肉の旨味を最大限に引き出しているそうなんですが、とても美味しいのでぜひ皆さんにも一度食べていただきたいです!
調所:ほかにおすすめしたいのは「白山神社」です。新潟の総鎮守として1,000年以上の歴史がある神社で、私も子どもの頃から初詣など、ことあるごとに行っていました。白山神社のご祭神は「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」という女神さまで、糸をくくり整えるように男女の仲を取り持つ「縁結びの神さま」として全国的にも有名なんですよ。
神社には「白山公園」が隣接していて、オランダ風の回遊式庭園で四季折々のお花と木々を楽しむことができます。また「白山公園」は日本で最初に指定された都市公園の一つで「日本の都市公園100選」にも選ばれています。
調所:初詣の時には白山神社から公園につながる参道にいろいろな屋台が出て、そのなかに新潟で有名な「ぽっぽ焼き」もあります。毎年必ず食べた、思い出の食べ物です。
── ふるさとならではの素敵なエピソードですね!「ぽっぽ焼き」とは聞いたことがないのですが、新潟の“ご当地グルメ”なのでしょうか?
川端:そうです!私も「ぽっぽ焼き」が大好きでいつも食べていました。「ぽっぽ焼き」とは、縁日や出店でよく見られる長細い蒸しパンのようなもので、黒砂糖の風味とモチモチとした食感がやみつきになるんです。
横浜に引っ越してからもその味が忘れられず、お祭りなどで探していましたがどこにも売っていないと思っていたところ、応援隊になってから「ぽっぽ焼き」が新潟のソウルフードであることを知り衝撃でした!東京などでなかなか見つからない理由が分かりました(笑) 新潟を訪れる際は、ぜひ一度召し上がっていただきたい味です。
── 本日は皆さんがおすすめする新潟のおみやげをお持ちいただいたということですが、おすすめポイントをご紹介いただけますか?
長谷川:私のおすすめは「サラダホープ」です。柿の種などで知られる亀田製菓さんが製造・販売をしていて、新潟県民だったら誰もが知っている米菓です。一口タイプの軽いあられで、サクサクの生地とまろやかな塩味は止まらない美味しさですよ!ほかにも数種類の味があり、私は“えだ豆味”が大好きです。香ばしい枝豆の香りが口いっぱいに広がります。
新潟県内であればスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストア、おみやげやなどいろいろなところで買うことができます。おみやげとしてもぴったりなので、私は帰省すると必ずスーパーで買って帰ります!
調所:私のおすすめは「笹だんご」です。新潟の名産品として知られる「笹だんご」は、よもぎだんごを笹で包んだ新潟県を代表する和菓子です。発祥はさまざまな説がありますが、お米やよもぎ、笹など身近で手に入れやすかった食材が使われたといわれています。笹の葉の香りとおだんごに練り込まれたよもぎの香りが爽やかで、中のあんこは甘すぎずこの上ない美味しさです!
学生の頃は同居していた祖母と一緒に笹だんごを作り、上京後は時々訪れてくれる父からの手みやげに笹だんごがあり、私にとって忘れられない“ふるさとの味”の一つです。電子レンジで数十秒温めて食べると、より柔らかく食べやすくなるのでおすすめです!
川端:先ほどの「Befcoばかうけ展望室」のお話でご紹介したBefco(栗山米菓)さんや亀田製菓さんの商品は、斬新なアイデアを感じるものがあり楽しいです。亀田製菓さんの洋風あられコレクション「アラコレ」は5種類の味が楽しめて、中にはバナナチップスも入っていて特にお気に入りです!またBefco(栗山米菓)さんの「タニタ食堂監修のおせんべい(アーモンド)」は歯応えがあって満足感のある商品です。テレワークが増えて健康が気になる日々のおやつにぴったりです!
鈴木:「柿の種」は食べ始めると手が止まらない、小さい頃から大好きなお菓子です。新潟には県内限定の味も多くあり、新潟に行くたびにたくさん買って帰ります。特に冬季限定の「柿チョコ」は、定番のチョコ味・ホワイトチョコ味だけでなく、新潟では笹だんご味・えだ豆味・甘酒味・カフェオレ味・きなこ味・苺チーズケーキ味などがあり、バラエティ豊かで毎年楽しみです。浪花屋製菓さんや亀田製菓さんなど、メーカーによっても味や食感が違うのでぜひ食べ比べてみてください。
東京でも買うことが多いのですが、最近は亀田製菓さんの「梅ざらめ味」にハマっています。甘じょっぱくてついつい食べ過ぎてしまいます。
皆さんもお気に入りの味を教えてくださいね!
―― いろいろとお話を伺うなかで、これまで以上に新潟市へ行ってみたくなりました!皆さんは、新潟を発信するために応援隊としてどのような活動をされているのでしょうか?
鈴木:私は6月末に阿賀野川で行われた清掃と地上絵作成のイベントに参加しました。新潟支店の方とアーティスト集団「サスノグリフス」さんとコラボしたイベントで、札幌(新千歳)-新潟の便にご搭乗のお客さまに上空から地上絵が見えるように書きました。
鈴木:当日は朝6時に集合して、スタッフやボランティアの方など計30名ほどでゴミ拾いを行ったあと地上絵を制作しましたが、思ったよりごみが落ちていたため、環境保全の活動としても役に立てたのではないかと思います。地上絵も約80メートルの大きなデザインで、皆で協力しないとできないものだったためとても達成感がありました。地元のニュースにも取り上げていただき、反響があったと伺っています。絵が完成したあとは機内でもアナウンスをして、ご搭乗のお客さまにも無事見ていただくことができました。
長谷川:私は夏ごろに新潟空港の利用促進のPRとして動画の撮影に参加しました。各地域の観光地紹介や、地域に根付いたさまざまなご紹介を行いました。
今月実施予定の「表参道・新潟館ネスパス」での販売イベントにも応援隊として参加予定で、とても楽しみにしています。
―― どのようなイベントなのでしょうか?
長谷川:11月25日(木)~28日(日)に「表参道・新潟館ネスパス」(新潟県のアンテナショップ)で「新潟市DAY」と銘打って、新潟市の特産品などを販売するイベントです!販売解禁直後の“幻の西洋なし”「ル レクチエ」や、ミニトマト「天使の唇」をメインに旬の物産が販売されます。私たち応援隊のメンバーもお手伝いさせていただきますので、ぜひご来店ください!
―― 「ル レクチエ」とは、初めて聞いた品種です!
調所:そうですね。「ル レクチエ」は“幻の西洋なし”といわれているほど珍しい品種なんです。約100年前、新潟市南区の農家さんがフランスから苗木を取り寄せて育成を始めましたが、栽培の難しさから思うように収穫できなかったそうです。ですが食べてみたところあまりに美味しかったため、自分たちが食べる分だけを残して試行錯誤を繰り返して大事に育てていったところ、次第にその美味しさが広まっていき栽培方法も確立され、今では新潟を代表するブランドフルーツとなったという経緯があるそうです。溢れ出る芳醇な香りと滑らかな食感が大きな特徴で、誰もが虜になる美味しさです。新潟では冬の大定番フルーツとなっている「ル レクチエ」をぜひ一度食べてみていただきたいです!
―― ミニトマトの「天使の唇」も初めて聞いた品種ですが、どのようなミニトマトなのでしょうか?
鈴木:私も初めて食べた時にびっくりしたのですが食感がとにかく柔らかいんです!その優しい柔らかさから「天使の唇」という名前になったそうです。新潟の気候に合わせて、水分や栄養量を調整されているそうで、きめ細やかに大切に管理し育てられていることが感じられるトマトです。
上品な味わいながらトマト好きの方にも喜んでいただけるような野菜らしい旨味があり、パッケージもかわいいので手みやげにもおすすめですよ。
―― それはぜひ一度食べてみたいです!
では、最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
川端:新潟市は自然に囲まれ、一年を通して四季折々の美しい景色を見ることができます。春は県花であるチューリップが咲き誇りフェスティバルが開催されたり、冬は各所でクリスマスのイルミネーションが見られたりなど、いつ訪れても楽しめる場所です!もちろんグルメや温泉などもありますので、ゆったり過ごしたいという方にもおすすめですよ。
この記事を通じて、ぜひ次の旅先の候補としてご検討いただけましたら嬉しく思います。新潟で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
── ありがとうございました!
ご覧いただきありがとうございました。
今後も「JALふるさと応援隊」は各地の魅力をご紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに!