先日JALトークでもお知らせしましたが、このたびtricoに「JALふるさと応援隊」の公式アカウントを開設しました!
JALのさまざまな媒体でも登場している「JALふるさと応援隊」。今回は、7名の応援隊の皆さんに、活動についてインタビューしました。
※インタビュー中の名前の後ろの「(都道府県名)」はそれぞれの応援隊が所属している都道府県を示しています。
── まず「JALふるさと応援隊」とはどのような集まりなのでしょうか?
志牟田(長野県):全国各地域の活性化をきめ細やかに応援することを目的に発足しました。社内公募で選ばれ、全国47都道府県ごとに約20名、総勢1,000名の客室乗務員が所属しています。地域イベントへの参加や地域産品の企画・PRなどを通じ、さらなる地域の魅力を発掘しながら、地域の皆さまとの絆づくりや地域活性化活動を継続的に行っています。
── 「JALふるさと応援隊」の皆さんは各都道府県の出身なのでしょうか?
志牟田(長野県):自分の出身地を選んでいるメンバーが多いですが、両親の故郷や以前住んでいたことがあるといったきっかけから選んでいるメンバーもいます。私は長野の追分というエリアに知人がお店をオープンし、足を運ぶようになったことがきっかけです。長野の山や川など自然の美しさに魅了され、またそこに暮らす人々の温かさに惹かれ、ふるさと応援隊の活動を通じて全国、そして世界の皆さまに長野の魅力をお伝えしたいと思い選びました。
湯浅(香川県):私は出身が兵庫県で、橋を渡ればすぐに香川県なので、幼いころから家族でよく旅行したことを覚えています。また学生のころにもうどんを食べに日帰りで訪れていた思い出のつまった場所だったことから、“県外から見た香川県の魅力”が伝えられる応援隊になりたいと思い応募しました。
── なるほど、応援隊の皆さんそれぞれに、その地に思い入れがあるのですね。
田村(奈良県):そうですね、私は大阪出身なのですが、奈良県にある大学に4年間通っていました。大学では「地域創造学部 観光学科」というまさに地域活性化に関する学部を専攻していて、大学の課外活動で奈良の土地に出向く機会が多く、いろいろな場所を訪れ地域の方々と触れ合ったときに、優しい方ばかりで奈良が大好きになりました。ふるさと応援隊の募集を知り、少しでも奈良の活性化のお手伝いがしたいと思い応募をしました。
── 早速ですが、皆さんが思う各地の魅力について教えてください。
幡(鳥取県):私は父の出身である鳥取県の応援隊ですが、鳥取のおすすめといえば三朝温泉です。山に囲まれた温泉でお肌にとてもよく、温泉の成分を使ったミストなどの化粧品もあるのですよ!
新解(佐賀県):私のおすすめは、以前応援隊の活動としてイベントにも参加した嬉野市です。嬉野市には日本三大美肌の湯の一つと言われている嬉野温泉のほか、日本茶の名産地であったり焼き物も有名だったりと魅力がたくさんあります。佐賀空港にはJALが就航していないからこそ、新たな需要を呼び起こせるチャンスと思い、応援隊の活動を行っています。
村上(北海道・函館):私は北海道・函館の応援隊で、おすすめは異人館です。函館の元町異人館は古い建物で建物自体もとても素敵なのですが、そこに行くまでに坂道があって、そこから港を見下ろす景色がとても綺麗でおすすめです!
木村(山形県):私の出身地である山形のおすすめは、階段が多いことで有名な「山寺」です。登る力が湧くということで「力こんにゃく」と呼ばれる玉こんにゃくや、山菜蕎麦など登る前の楽しみがあります。
── 活動頻度や乗務とのバランスはどのようになっているのですか?
── 乗務する日と応援隊としての活動は一日の間に行うのですか?
── 実際に地域派遣に行かれたときはどうでしたか?
新解(佐賀県):嬉野温泉の「嬉野温泉酒蔵まつり」の受付業務のお手伝いと、意見交換会へ参加し地域のコンサルタントの方のお話を伺いました。
── 意見交換会ではどのようなことを話されたのですか?
新解(佐賀県):嬉野市では独自の地域活性化プロジェクトを既に実行されていたので、プロジェクトを進めている方々のお話を伺いました。嬉野市の「ティーツーリズム」というプロジェクトがあり、美しい茶畑の中でお茶を楽しんだり、専属のティーバトラーがおもてなしをしたりする体験型ツアーがあるのです。
── ティーバトラーとは、初めて聞きました。
新解(佐賀県):そうですね。今後、ティーツーリズムに応援隊が関わることで、嬉野市をより多くの方に知っていただけるような取り組みを行いたいです!
── リモートで活動されているとのことですが、どのようなことを話し合っているのですか?
村上(北海道・函館):函館では、ワインを作る際に出る搾りかす(パミス)を有効活用していこうという話が出ています。染物に使用したり、お菓子屋さんを営まれている方と一緒にパミスを使用したスイーツを開発したりできないか検討しています。
志牟田(長野県):長野県の軽井沢は、ワーケーションの地として国内でも先をいくエリアですが、今後は軽井沢以外のエリアでもワーケーションを進めていきたいと考えています。家族向けや小さなお子さま連れ、カップル向けなどターゲットを決めながらワーケーションプランを組み立てていきたいと話をしていて、施設の調査などを行っています。
湯浅(香川県):四国全体で88カ所のお寺を巡礼する「四国お遍路 八十八か所巡り」をもっと広められるよう、応援隊としてなにかできないかという話をしています。今はカジュアルな服装をしている方も増えてきているので、もっと若い世代にも知っていただきたいと考えています。
幡(鳥取県):鳥取県では、ふるさと応援隊が地元の小中学校に行って、客室乗務員のお仕事紹介の講演を行いました。仕事内容や出社から帰着の流れ、チームワークについてお話しし、生徒さんと一緒にお辞儀や機内アナウンスの練習を行いました。質問コーナーでもたくさん質問をいただきました!
── 活動するうえで大変だったことはありますか?
木村(山形県):コロナ禍による影響などで企画が進まないことにもどかしさを感じています。今できることを考えていこうと前向きに取り組んでいますが、新型コロナウイルス感染症が落ち着いたころには今計画していることを実現していけるといいなと思っています。
新解(佐賀県):私はやはり企画書の作成ですね。熱い想いやアイデアはたくさんありますが、それを実現に向けて形にするということに苦労しました。例えばコスト構造などは今までなかなか考える機会がなかったため、ほかの応援隊も苦労していましたが、少しずつ慣れてきて企画書を作れるようになってきました。
単に理想を提案するのではなく、コスト面や費用対効果など今まであまり考える機会がなかったような新しいことにチャレンジしているので、活躍のフィールドが広がっていると実感しています。動画を作ることにもチャレンジしているのですよ!
── では、ふるさと応援隊になって気づいたことはありますか?
新解(佐賀県):地域の皆さまと視点を合わせ、並走していく感覚が大切だということです。嬉野市は独自の活性化プロジェクトを確立しているので、そのうえで応援隊がどのように関わりお手伝いができるのか、現場に行って考え直すきっかけになりました。
湯浅(香川県):20名の応援隊がいるなかで、香川の食が好きな人がいたり、芸術が好きな人がいたり、私の知らなかったような香川の魅力を知っている人がたくさんいるので、そういった意見交換ができることで新たな地域の魅力が発見できると思いました。
田村(奈良県):奈良県の応援隊でミーティングをしていると、出身であるなしに関わらず、奈良に対して熱い想いがあるのだなと実感しました。それぞれが地域に対する想いがあるということを知ることができて、とても嬉しかったです。
── 活動を通して、経験だけでなくたくさんの学びもある。素敵ですね!
そういえば最近「魅力度ランキング」という言葉をよく聞きますが、各都道府県でも気にされているのですか?
志牟田(長野県):はい。2020年に市町村別の「魅力度ランキング」で千葉県山武市が全国最下位となったのですが、以前からJALの成田空港支店が連携させていただいていたこともあり、山武市さまからご相談がありました。そこで魅力度向上プロジェクトというのが立ち上がって、千葉県の応援隊がソロキャンプなどの体験シリーズをYouTubeで紹介しています。
記者会見の際に市長さんが「魅力がないのではなく魅力を発信していなかっただけなんです」とおっしゃっていたそうなのですが、そこを客室乗務員ならではの発信力で今後も楽しく魅力をお伝えできればと考えています。
── 皆さんそれぞれのスキルを活かしながら、それぞれの地域の魅力を掘り起こしていますね。ふるさと応援隊にしかできない地域活性がたくさんあるなと感じました!
村上(北海道・函館):コロナ禍で活動しにくいというもどかしさを感じながらも、“私たちだからこそできることは何か”を考えて日々活動を行っています。修学旅行が中止となった学校も多いことから、各県のふるさと応援隊の有志で茨城県の高校生に向けてフライトをシミュレーションしたイベントを行ったこともあるのですよ!
── 生徒さんたちもきっととても嬉しかったでしょうね!ほかにも都道府県関係なく行うイベントなどもあるのでしょうか?
村上(北海道・函館):都道府県の枠を超えて、自主的に集まった応援隊で活動することもありますよ。学生が国際会議をシミュレーションする教育活動である「模擬国連」のニューヨーク渡航が、コロナ禍で中止になりました。そこで応援隊がニューヨーク便を再現するというイベントを実施しました。フライトの雰囲気を楽しんでもらえるように、ニューヨーク支店と協力し、みんなで作り上げました。コロナ禍でできることは限られますが、それを逆手にとって今だからこそできることを探して取り組んでいます。
ご覧いただきありがとうございました。
これからさまざまな情報を発信してまいりますので、どうぞご期待ください!
今後ともJALふるさと応援隊、そしてtricoをどうぞよろしくお願いいたします♪