全国各地域の活性化をきめ細やかに応援するため、社内公募により選ばれた「JALふるさと応援隊」。tricoの「JALふるさと応援隊」公式アカウントでは、毎週さまざまな切り口で各都道府県の魅力をお伝えする投稿をしています♪
今回は「群馬県」にフォーカスし、(写真左から)大関さん、小島さん2名の客室乗務員が群馬県を訪れ、旅のレポートをしてくれました。
ーー まず、お2人の自己紹介と群馬県の応援隊になった理由について教えてください。
小島:私は生まれが群馬県、育ちは東京都八王子市です。子どもの頃は、群馬県前橋市にある祖父母の家に月1回は里帰りしていました。大人になってからは祖父母に会いに行くたびに、母と群馬の新しいお土産を開拓し、密かに家族で群馬県を応援していました。ふるさと応援隊の募集を知り、ふるさと目線、観光目線でも群馬の魅力が伝えられればと思い応募しました。
大関:私は高校を卒業するまで群馬県太田市で育ちました。大学入学を機に上京したのですが、故郷を離れフライトで全国を飛び回るなかで、普段は当たり前に感じていた群馬の名湯や新鮮なお野菜、魅力的な郷土料理やB級グルメがあることに改めて気付きました。大好きな故郷に少しでも恩返しがしたい、上京して気づいた群馬県の魅力をもっと多くの人に知っていただきたいと思い応募しました。
ーー 今回は「群馬県」をご紹介いただくために、実際にお2人で旅をしてきたそうですね!
小島:今回、群馬県ではお馴染みの「上毛かるた」の中に出てくるキーワードに沿って旅をしてきました。「上毛かるた」とは、群馬県の自然や歴史を題材にした“かるた”です。学校内で大会が開催されるだけでなく、県大会が開催されるほど群馬県内では百人一首よりもメジャーな存在なんですよ。
ーー 「上毛かるた」とは初めて聞きました!「上毛かるた」の思い出などありますか?
小島:子どもの頃、祖父母の家に行くと従兄弟たちと遊んだ思い出があります。祖母は、“脳トレ”として今も頻繁に遊んでいるそうです(笑)八王子の小学校の校長先生が群馬県の桐生市出身ということで、休憩時間にみんなで校長室に集まり「上毛かるた」で遊んだ思い出があります。既にあの頃から、東京で群馬県のふるさと応援隊として活動したことになりますね!
大関:私は「上毛かるた」の太田市版「太田市市民憲章かるた」の市民大会で2位になったことがあります!「上毛かるた」の県民大会にも出たことがありますし、群馬県民にとって“かるた”はもはや生活に馴染んだ存在です。
今ではかるたを読み上げるアプリや、スタンプラリー形式にかるたを集めるゲームアプリなどもありますよ。楽しく遊びながら、群馬県の歴史上で有名な人物や重要な産物、代表的な都市や山と川、温泉などを正しく理解することができます。
ーー 今回は群馬県のどこを訪れたのでしょうか?
大関:群馬は全国有数の温泉県です。群馬の四大温泉といえば、「草津」「伊香保」「みなかみ」「四万」を指します。今回はその四大温泉のなかから「四万温泉」と「みなかみ18湯」のひとつ「上牧温泉」を訪れました。
また温泉のほかにも、私たちがおすすめしたい群馬県の観光スポットを訪れてきましたよ。
小島:とにかく群馬は温泉が豊富です。宿泊施設のある温泉地だけでも100ヵ所近くあります。子どもの頃は、温泉よりも遊園地に連れて行ってもらいたいと思っていましたが、大人になってから県内のどこに出かけても温泉があり入れるという、群馬の魅力に気づきました。
大関:住んでいた時は当たり前の存在だった名湯の数々。今となれば、こんなにたくさんの名湯があるなんて、とても贅沢だと思います。私は子どもの頃毎年家族で行っていた草津から、草津の上がり湯と言われる四万温泉を巡るコースが大好きです。
ーー 「四万温泉」はどのようなところでしたか?
小島:四万温泉がいい所なのは知っていましたが、実はこれまで行ったことがなかったんです。今回訪れた「柏屋旅館」は、和の雰囲気のなかにモダンさを感じる建物や内装がとても素敵でした。
大関:四万温泉のお湯は、とにかく保湿力が高いんです。入るたびにお肌がモチモチしてくるので、何度もお風呂に入りました。特に貸切露天風呂が最高でした!ランプが点灯していない時なら、いつでも入っていいのですよ。館内にいくつか点灯を知らせる掲示板があり、温泉に何度も入りたい人にはとても便利だと思いました。
小島:宿といえばお食事が気になるところですが、こちらではヴィーガン料理が楽しめます。私はお肉が大好きで本格的なヴィーガン料理を食べたことがなかったのですが、お腹いっぱいになりました。というのも、ボリュームが結構あるんです!群馬は出荷量が全国5位内に入る野菜が16品目もあるので、むしろヴィーガン料理でお野菜をたっぷり楽しむことが本懐といえるかもしれませんね。
ーー 「上牧温泉」はどのようなところでしたか?
大関:上牧温泉にある「辰巳館」には今回は日帰り温泉を楽しみに行ったのですが、ここのお風呂はとにかくロマンチックでした!純和風作りの総檜風呂に庭園露天風呂、そして温泉ジャグジーや月夜野の月をイメージした湯口など、どこをとっても絵になるお風呂ばかりでした。
小島:画家の山下清さんの原画を元に製作された大壁画のある、はにわ風呂も素晴らしかったですね。お風呂あがりには、いろり献残焼をいただきました。雪深い越後路に伝わる、いわゆる田舎料理で、焚き火にかざした串焼き料理がとても美味しかったです。東京から日帰りでも、温泉や食事、そしてお部屋に8時間滞在できるプランがあるので満喫できました。
大関:みなかみ町は、日本で2番目に長い川「利根川」の水源があり町名の由来になっているほど、渓流が豊富です。私は、訪れるたびに鮎をいただいています。
小島:みなかみ町は、スキーやラフティング、パラグライダーにカヤックと、アウトドアレジャーを楽しめるところも豊富です。いっぱい遊んでかいた汗を「辰巳館」の温泉で流すのもいいですね。ちなみに、ここの温泉はお肌の潤いやハリ、弾力アップを実現する美肌の湯と言われているそうですよ。
ーー 温泉のほかに訪れた群馬県のおすすめスポットはありますか?
大関:私は「ロックハート城」がおすすめです!ここはスコットランドから移築された本物のお城で、雄大な自然に囲まれた美しいロケーションと共に、1993年以来群馬を代表する一大テーマパークとして親しまれている場所なんです。
ロックハート城の存在は知っていましたが、これまで行ったことがなかったんです。群馬にスコットランドのお城?!と不思議に思っていたのですが、行ってみると驚きの連続!外観だけでなく内観もとても豪華で、写真を撮れば本当にスコットランドに来ているみたいに見えますよ。
小島:結婚式の前撮りで使われる方も多いそうですが、私たちが訪れたときには観光で来られプリンセスドレスを楽しまれていた方もたくさんいらっしゃいましたね。ドラマやミュージックビデオなどの撮影でも使われているそうです。
ダイアナ妃が乗っていた車やオードリー・ヘップバーン愛用のアクセサリー、貴重なテディベアなども展示してありました。さらに、有料でできる「プリンセスドレス体験」というのがあって、ドレスを着てお城の中で写真を撮れるんです!
いかにも貸衣装といった感じではなく本当にリアルなドレスで感動しました。私たちは「プリンセスドレス体験」はできなかったのですが、ほかにも見どころがたくさんあるので訪れる際には時間に余裕を持ってお越しいただいた方がいいと思います!
大関:それは、間違いないですね!あと、写真もたくさん撮られると思いますので、バッテリーはフル充電で来てください。
ーー 小島さんのおすすめスポットはありますか?
小島:私は高崎市にある「MRS Gunmaきよみず邸&みつ葉邸」がおすすめです。
この場所は「Gunma Excellence施設」として県に認定されている施設なんです。群馬では外国人誘客のためのパートナー施設を「Gunma Excellence施設」として登録し、外国人旅行者がストレスフリーに滞在できる環境作りを行っています。実は先ほどお話した「柏屋旅館」「辰巳館」「ロックハート城」も「Gunma Excellence施設」として県に認定されているんですよ!
「MRS Gunmaきよみず邸&みつ葉邸」は主にグループ・友人・家族が親睦を深める施設で、自分で料理などを作って泊まることができる、いわゆる貸別荘型の施設になります。
きよみず邸&みつ葉邸は宮大工作りで建てられています。きよみず邸は旧養蚕の建物を改装しているんですよ。近くには温泉場もありゆっくりくつろぐことができます。
1階が宿泊スペースで、2階が健康サロンきよみずといった作りになっています。元々3階は蚕室だったそうで、その面影が残っています。そうした昔ながらの日本建築の風情を残した建物が、ご利用いただいた方々に好評のようです。
大関:「みつ葉邸」は景色も最高で、碓氷川越しに妙義山や浅間山を望みながらバーベキューも楽しめます。親睦・交流を深める目的で訪れるお客さまも多いみたいですが、こちらを利用するときっと移住したくなると思いますよ。
泊食分離なので、例えば食材に制限のあるムスリムの方が日本に遊びに来た時などにもおすすめできますね!
ーー 群馬県のおすすめのお土産はありますか?
大関:群馬県を代表する名産品の一つが「高崎だるま」です。別名「上州だるま」とも呼ばれています。
今回は、創業90年を誇る「今井だるま店NAYA」で絵付けを体験して、自分で群馬土産を作ってきました!ちなみにこちらのお店も「Gunma Excellence施設」として県に認定されていますよ。
小島:だるまの生産地は日本全国に点在しているのですが、実は群馬県が生産数ナンバー1なんです。群馬の家には必ずあるといっても過言ではありません。結婚式で飾るのもおなじみなんですよ!
大関:高崎のだるまは張り子作りなのですが、素材には卵を入れる紙製のケースを再利用していて、環境への配慮も行っています。作り方は、それらの紙を溶かして型に貼り付けるのですが、群馬県は「上州からっ風」と呼ばれる乾燥した強い北西風が吹きます。それがだるまを乾燥させるのに適しているそうです。
伝統工芸でありつつも、カラフルなだるまなど新しいモダンな提案を行っているのも見どころでした。最近は、恋愛成就の願いを込めて、好きな人の名前を入れるのが流行っているらしいです。私自身ダルマの絵付けは初めてでしたが、願いを込めた世界で一つだけのだるまを作ることができました。
どうでしょう?結構、上手くできたかなと思っているのですが…。
小島:髭や眉毛に見えるのが、実は亀と鶴を表現していると聞いて驚きました!ちなみに、どんなお願いごとをしましたか?
大関:それはもちろん「安全運航」です!
ーー 群馬県のおすすめグルメはありますか?
大関:群馬っ子のおやつといえば、やはり「焼きまんじゅう」ですね。「焼きまんじゅう」は江戸時代から続く伝統食で、小麦粉ともち米に、自家製どぶろくを発酵ダネにしてからまんじゅうを作り、味噌を塗ったものです。
いつも祖父母の家で食べていたので、実はお店で焼き立てを食べたことがなかったんです。やはり・・・焼き立てが美味しいですね!もし家で食べるときは、フライパンで焼くのがおすすめだそうです。
小島:私はいつも電子レンジでやわらかくして、オーブンでカリッと焼いていました。
大関:すごく大きいのですがペロリと食べられちゃいます。お土産用に真空パックでも売っていますが、せっかくなのでお店でまずは焼き立てを食べるのがいいですよ。
小島:「焼きまんじゅう」は子どもの頃から食べていますが、地域によって個性があるんです。今回の旅では沼田市にある「東見屋まんじゅう店」を訪れたのですが、あんこが入っている焼きまんじゅうを初めて食べました。沼田市では、あんこ入りが定番なのだと教えてもらいましたが、最初は「えっ!焼きまんじゅうにあんこが入っていて、さらに甘い味噌ダレって・・・合うの?」と思ってしまいました。でも、食べてみると絶品!名物グルメの奥深さを知りました。
小島:私はみなかみ町にある「菓子工房 大とろ牛乳」がおすすめです!こちらのお店で手作りされる「大とろ牛乳」は2010年に誕生したみなかみ町の新名物らしいのですが、牛乳とコラーゲンを凍らせて作ったスイーツで見た目もかわいくて“インスタ映え”間違いなしですよ!
大関:実際に食べてみると、意外にもさっぱりとして甘過ぎないんです。舌触りを例えると、パンナコッタのシャーベット状態・・・?出来立てのシェイク・・・?説明が難しいので、ぜひ皆さんに食べていただきたいです!
小島:私は、牛乳プリンとジェラートの間という印象です。コラーゲンが入っているので、お肌に良いかも?!これは、群馬県の新名物になる予感がします!
大関:もうなっているらしいですよ。テイクアウトのみで、訪れた時はとても寒い日でしたが、それでもたくさんの方が車の中で暖を取りながら食べていましたから。
小島さん、覚えていますか?隣のお店にいたおばあちゃんが「寒いでしょう~」と、温かいスープをくださいましたよね!
小島:もちろんです!新名物とともに、“群馬の母の温かさ”にも出会えましたね。
ーー 今回の旅を終えて、いかがでしたか?
小島:今回旅をして、改めて群馬の魅力に気づきました。同時に、まだまだ知らない群馬がたくさんあるのだなと感じ、さらに群馬への愛が深まりました。個人的にはB級グルメが気になるので、今後はそうした情報もお届けしていきたいと思います。
大関:群馬県には空港がないのですが、羽田空港からなら1時間ほどで着きます。県内に32ヵ所ある道の駅で販売されている地元の新鮮な朝採れ野菜もおすすめです。関東圏にお住まいの方はもちろん、羽田空港から東京観光に来られる方は、ちょっと足をのばして群馬にも遊びに行ってみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も「JALふるさと応援隊」は各地の魅力をご紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに!